12月14日(日) 大学選手権 流通経済大学 55-7 京都産業大学

12月14日(日) 流通経済大学 VS 京都産業大学

2014年12月14日(日) 14:00キックオフ グラウンド:近鉄花園ラグビー場
レフリー:立川誠道
アシスタントレフリー:加藤真也 / 吉川浩司 / 泉太郎
流通経済大学 京都産業大学
55 FULL TIME 7
17 前半  0
38 後半  7
詳細
(日本協会公式)

◎レポート
関東大学リーグ1位の流通経済大学と関西大学リーグ2位の京都産業大学の一戦は京産大のKOで始まった、流経大はアウェーでの戦いということで少し動きが硬いように思える。これに乗じて先手をとりたい京産大は相手ゴール前で得意のスクラムで勝負をかけるが、流経大の強烈な抵抗に取り切れない、逆にスクラムで手ごたえを得た流経大は少し動きがよくなる。

16分にゴール前22ⅿ中央からのPGを14番合谷和弘が決め3点先制する。その後は両チームともチャンスを作るもののミスで取り切れない時間帯が続くが、終盤に入り流経大の外国人選手、8番ジョージ・リサレ、13番テアウパ・シオネのパワーに人数をかけざるを得ない京産大に疲れが見え始める。29分、流経大はゴール前ラインアウトからのこぼれ球をそのジョージ・リサレ拾い左中間に最初のトライをあげ、ゴールも決まり10-0とリードを広げる、33分には10番東郷太郎丸が中央にトライし17-0で前半を終える。

後半10分には流経大8番リサレがまたもゴール前ラックから持ち出しゴール中央にねじ込みトライ、17分には10番東郷が中央にトライと31点差に広げる。
京産大は26分に10ⅿ付近中央ラックから左へ展開し15番安田克弘が左中間にトライをあげ、11番森田慎也のゴールも決まり31-7とするが、その後は流経大の強固なDFに阻まれチャンスを作れない。

一方の流経大はそのDFからターンオーバーして奪ったボールを、疲れから足の止まった京産大DFの裏へキックで攻めて攻撃の形をつくり、28分に14番合谷、32分に東郷、37分には19番タウムア・ナエアタ、39分にはまたも合谷がダメ押しのトライをあげ55-7と大差で京産大を振り切った。

京都産業大学 大西健 監督
「なんとか!」と思って臨んだが、力の差を見せつけられた、完敗だ。選手たちはよく頑張ってくれたが、私の指導が足らなかったと思う。ゲームとしては、先手を取って勢いに乗っていきたかったが、最初のゴール前へ行った時のスクラムの力勝負で完全に負けてしまった。あそこでうちの形がぐらついた。あれがすべてだと思う。ただあと2つ残っているので、まだ終わったわけではないので、チームに戻って学生たちと一緒にもう一度立て直して関東に何とか一矢報いたいと思う。今日の関西勢は全滅だったそうで、我々で何とかあと2つ関東にと思っている、ありがとうございました。

梁 正秋キャプテン
今日は自分たちのゲームをやりきることができなかった。その理由は気持ちで負けたからだと思う。15人全員が100%の気持ちでぶつかったとは言えない。ブレイクダウンで圧倒され、1対1でも負けたと思う。次の試合に向けて原点に戻って一人ひとりが立ち向かっていく気持ちを練習で取り戻したい。今日はありがとうございました。

・力勝負で負けたということだが、戦前の予想と比べてどうだったか?
大西監督:集団のプレーでは「負けないで行けるかな?」と思っていたが、想像以上だったかもしれない。

・あと2試合、どのように立て直していくのか?
梁キャプテン:まず戦う気持ちをしっかり持っていかないといけないと思う。技術どうこうというより、いままでその部分で戦ってきたのでそこをしっかり立て直していきたい。チーム全体に緊張感がなく、関西リーグ以上の気持ちでいかなければならないのに、気持ちが選手権に入っていなかった。

流通経済大学 チャールズ・ロー ヘッドコーチ
前半はいいパフォーマンスだったが、ラインアウトでミスがあった。ハーフタイムで「リラックスして、我慢と自信をもって」とアドバイスした。後半は38-7というスコアですごくハッピー、うれしい。

木村海斗キャプテン
京産大さんとは夏に1回練習ゲームをさせてもらっているが、その時とは違うチームだという気持ちで臨んだ。関西は年々力をつけてきているので、関西リーグ2位のチームとしてチャレンジャーの気持ちを忘れずに臨んだ。前半はアウェーということで、苦しい時間があったが、しっかりDFすることで自分たちの流れに持ってこられたと思う。

・スクラムの強い京産大と戦ってどうだったか?
木村キャプテン:スクラムの強い東海大にもその部分では負けなかった。自分はBKなのでスクラムのことはよく分からないが、スクラムでプレッシャーをかけるとボディブローのように効いてくるので、後半に相手の足を止めることができたと思う。

(記事:北畑幸二、蜷川善夫 写真:野口美保 広報担当:村島博)