関西大学A-Bリーグ入替戦の見どころ
12月10日(土) @京都・宝が池
12:00K.O. 関西大学 vs. 大阪体育大学
14:00K.O. 摂南大学 vs. 龍谷大学
ムロオ関西大学ラグビーAリーグ8位の関西大学は、関西学院大学、摂南大学と勝敗数で並びながら得失点差で8位となった。安定したスクラムと機動力を持つフォワード、フロントスリーから仕掛け得点力あるバックスをもちながら、リーグ戦ではチームの強みを活かしきれなかった。自陣からでもフェイズを重ねて、隙あらば一気にトライを取るラグビーができれば勝利が近づく。
一方の大阪体育大学は、強力フォワードを活かしてBリーグを全勝し、この試合に賭けてきた。関大はどこからでも攻めて守れるだけに、小細工では勝てない。フォワードを80分間、前に前に出し続けてこそ活路は開ける。試合の流れの中で、我慢と強気を使い分けるメンタルの強さが勝負を決めるだろう。
摂南大学は、関西大学と同様、得失点差による7位で入替戦出場となった。ゴール前に迫った時の得点力は高く、フォワードの密集戦だけでなくセンターのトゥア・サミソニの突破も脅威である。フォワード戦で攻勢にでると得点を重ねていくだろう。一方の龍谷大学は、花園大学を僅差で退け、大阪体育大学とBリーグ全勝をかけて戦ったが及ばずリーグ2位となった。元オーストラリア協会アナリストでもあった浜村裕之氏が監督に就任して最初のシーズンである今年、歴史の扉は開くのか。
この試合、摂南大学はボールを動かして攻め続けるだろう。龍谷大学はその連続攻撃をタックルで寸断してミスボールの獲得やターンオーバーができるか。入替戦という独特の空気の中で、平常心を失わずに身体を張ってプレーしたチームが優位に立つ。
関西大学ラグビーリーグ委員長 高見澤 篤