天理大学 VS. 近畿大学
2016年10月23日(日) 12:00キックオフ グラウンド:東大阪市花園ラグビー場 入場者数:2535人 天候:くもり/弱風 | ||||
レフリー:西村純 (関西協会) アシスタントレフリー:関谷惇大(日本協会A2) / 真鍋翔太(関西協会) / 吉田佑義 (関西協会) ムロオ マン・オブ・ザ・マッチ:天理大学 10後藤大輔 |
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天理大学 | 近畿大学 | |||
54 | FULL TIME | 5 | ||
35 | 前半 | 0 | ||
19 | 後半 | 5 | ||
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マッチレポート
やっと秋らしい天候になった花園。試合前には20日に亡くなられた日本協会理事で元日本代表監督、平尾誠二さんの冥福を祈って黙祷がささげられ、スコアボードの上の関西協会旗、両対戦校の旗は半旗となった。これから日本ラグビー界を支えてくれるはずの平尾さんのあまりにも早すぎる旅立ちに改めて合掌。
関西大学Aリーグは第4節を向かえ戦いは熾烈度を増す。第1試合は3勝負けなしと順調に前半戦を終えようとしている天理大学と、粘り強い戦いで2勝1敗と勝ち星が先行する近畿大学の対戦。
試合は近大10番SO喜連航平のKOで開始された。
いきなり5分、天理は相手G前10m右のLOからモールを形成して前進。ラックとしたところで近大がオフサイドの反則を犯す。ここで天理は自信を持つスクラムを選択。7番右FLフィリモニ・コロイブニラギがトライをあげ(10番SO後藤大輔のG成功)7-0と幸先良く先制。その後も8分にSO後藤が、14分にはまたも右FLフィリモニがトライをあげ(ともにGも決まって)21-0となった。
しかしここからは膠着状態。近大も懸命のディフェンスで強力な天理の攻撃をしのぐ。一方天理はノックオン、スローフォワードなどミスが出てリズムが出てこない。迎えた33分。そんないやなリズムを断ち切るプレーが出る。HL付近で相手キックをキャッチした15番FBジョシュア・ケレビが巧みなステップで逆襲の快走。フォローした11番左WTB井関信介につなぎ左中間にトライをあげた。井関は38分にもトライし前半は35-0と一方的展開になり、後半の近大の奮起が待たれた。
後半開始から10分以上、近大が天理Gに迫るもののノックオン、パスミスなどでチャンスをものにできない時間帯となった。逆に天理は12分、15番FBジョシュアの約30mの前進からつかんだチャンスで得た左中間G前ラックから6番左FL島根一磨が持ち出しトライを奪った。10番SO後藤のGも決まって42-0と試合は一方的展開に。天理は34分に23番永松哲平、37分に16番谷井連太郎と途中出場の選手がトライをあげた。
点数は開けられながらも真摯に試合に臨む近大はついにロスタイムに入った43分、天理G前に攻め込み、右LOからのモールを押し込み最後は18番鈴木剛が一矢を報いるトライ(22番今里慧のGは失敗)。しかし反撃もここまで、天理が大差で勝利した。
天理大学はチャンスで顔をのぞかせるイージーミスを是正し、近畿大学は随所に見せた粘り強いディフェンスで活路を開き次節に挑んでもらいたい。MOMは天理10番後藤大輔に贈られた。
(文責:丸井康充)