第4節の見どころ
10月23日(日) @京都・宝が池球技場
12:00K.O. 京都産業 vs. 関西大学
14:00K.O. 立命館大 vs. 摂南大学
10月23日(日) @大阪・東大阪市花園ラグビー場
12:00K.O. 天理大学 vs. 近畿大学
14:00K.O. 関西学院 vs. 同志社大
開幕連敗の後、負けられない戦いとなった前節の立命館大学戦に勝利した京都産業大学。自慢のスクラムだけでなく、バックスがボールを動かす展開ラグビーも披露した。ラインアウトでミスを重ねたため、もう一つの武器であるラインアウトモールが不発に終わったが、この部分が修正できれば更にチーム力は上がるだろう。
一方の関西大学は、前節、摂南大学のアタックに苦しみながらも、ラスト20分からの逆転で僅差の勝負を制し、待望の初勝利を挙げた。安定したセットプレーとシャローディフェンスは計算できるので、アタックの精度が上がれば勝ち星に繫がるだろう。京産大の土俵で戦わずに自分たちのスタイルを発揮したい。
前節、京都産業大学を相手に痛い星を落とし、これ以上の負けが許されなくなった立命館大学。個々のポテンシャルと激しいブレークダウンはどのチームにも通用するだけに、自らの反則でゲームの流れを手放さないようにしたい。加えてセットプレーの安定と、ディフェンスラインを整備して今日の戦いに臨みたい。
一方の摂南大学は、前節、共に初勝利を目指し関西大学と激しく戦ったが、惜しくも敗れた。どこからでもトライを狙うアタッキングラグビーは、バックスに2人の留学生を配置することで更に強力になった。ディフェンスで粘って失点を抑えることができれば、勝利を飾ることができるだろう。
関西大学ラグビーリーグ委員 小松節夫
天理大学は、開幕から爆発的な力を発揮しており、例年通りの激しい接点とスピードのあるアタックに加え、今年は、これまでの弱点であったセットプレーを克服したことによって現在のところチームの弱点が見当たらない。
一方の近畿大学は、開幕2連勝し、前節では同志社大に敗れはしたものの好調を維持している。SO喜連の巧みなコントロールが光る。近畿大学は、まずセットプレーを安定させ、そこから展開力のあるバックスにいかに良いボールを供給出来るかが鍵となる。天理大学は自分たちの強みを活かし、開始から激しく攻めてくると思うが、近畿大学も波に乗れば力を発揮することができるので、どちらが先に試合の流れを掴むかが見どころとなる。
関西学院大学は、前節で天理大学に大敗したものの個々に力を持った選手がおり、チームがまとまって一つになれれば、爆発的な力を発揮するであろう。SO清水は自分で行くこともできれば、周りを活かすこともできるので、彼の出来がチームの勝敗を左右する一つの要因となる。
一方、昨年度優勝校の同志社大学は、開幕三連勝と順当に勝ち星を伸ばしている。個々のアタック力は高いレベルにあり、どのエリアからもトライを取りきる力を持っている。課題のスクラムを克服できれば死角は無くなるであろう。才能のある選手を揃える両校だけにボールが良く動くラグビーが見られることを期待している。
関西大学ラグビーリーグ委員 淡路靖弘
