2016ムロオ関西大学ラグビーAリーグ 第1節の見どころ

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第1節の見どころ

9月25日(日) @京都・宝が池球技場
12:00K.O. 摂南大学 vs. 天理大学
14:00K.O. 京都産業 vs. 同志社大

9月25日(日) @大阪・鶴見緑地球技場
17:00K.O. 関西大学 vs. 関西学院
18:45K.O. 近畿大学 vs. 立命館大

★ 摂南大学 vs. 天理大学 ★

昨季は開幕から2連勝で台風の目と期待されたものの、最終的には3勝4敗の6位に終わった摂南大学。外国人選手の圧倒的な突破力は、今年も健在でチーム一体となったアタック力は他校にとって大きな脅威となる。ディフェンスでは、持ち味を発揮できなかった課題を今季はどう克服してきたかが興味深いところである。
一方、昨季は開幕から連勝を重ねたものの最終節で惜敗し、6勝1敗の2位となった天理大学。フィジカルの強さやリアクションの速さは関西随一で、今季も優勝候補の筆頭に挙げられている。夏合宿でも関東の強豪と好勝負を繰り広げるなど大きく自信をつけており、粘り強いディフェンスと激しく前に出るアタックで4季ぶりの覇権奪還となるか。摂南大学のアタック力が天理大学のディフェンスに風穴を開けられれば拮抗した好勝負となると予想される。


★ 京都産業大学 vs. 同志社大学 ★

昨季開幕から2連敗と出足で躓くも、最後は3勝4敗の5位で大学選手権に出場した京都産業大学。今季も伝統のFWは徹底的に鍛えられ、セットプレーには絶対的な自信を持って臨んでくる。FWからの安定した球出しで決定力のあるBKがトライを取るスタイルで、1998年以来18季ぶりの関西制覇を目指す。一方、昨季6勝1敗で8季ぶりの関西制覇を成し遂げた同志社大学。代表クラスの経験者が多いだけでなく、昨季のジュニアリーグでも全勝優勝を果たすなど若手選手の育成も充実しており、選手層の厚さは全国でもトップレベルであろう。経験豊富な選手たちが、統率された戦術を駆使して関西連覇そして全国制覇を狙う。
昨季は両校とも開幕戦を落としており、その難しさを知っているだけに、開幕から死力を尽くした好ゲームが期待される。

関西大学ラグビーリーグ委員 野中孝介

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★ 関西大学 vs. 関西学院大学 ★

昨年4位の関西大学は、関西学生選抜にも選出された藤井、後藤の両プロップを軸に、セットプレーの安定と機動力を兼ね備えたFWと、ディフェンス面での堅さを持つBKで初戦を向かえる。年々力をつけてきているチームだけに、昨年以上の結果を残し大学選手権に繋げたい。一方、昨年は悔しいシーズンを過ごした関西学院大学は、巻き返しに全力を注ぐ。主将の清水を中心に個人のポテンシャルの高さは相変わらずだけに、勢いが出れば決定力のあるBKが躍動するだろう。初戦が関関戦とあって、両チームとも負けられない意地の勝負はFWの出来が勝敗を左右しそうだ。


★ 近畿大学 vs. 立命館大学 ★

昨年7位の近畿大学は、SO喜連のゲームメイクが鍵を握る。関西学生選抜に選出された田中を中心としたFWが、セットプレーを安定させる事ができれば、決定力を持つバックスリーを喜連が動かす事が出来る。毎年、個々のコンタクト力には強さがあるだけに、FW戦で踏ん張りたい。一方の立命館大学は、身体の小さい渡邊と大きな佐々木の両プロップを軸としたスクラムが魅力である。伝統的にフィジカルの強さには定評があるだけに、ディフェンスから流れを掴みたい。FL古川など若い選手の活躍も期待されるだけに、大事な初戦を白星で飾りたい。コンタクトに自信を持つ両チームの戦いは、セットプレーとブレイクダウン周辺の攻防が鍵を握りそうだ。

関西大学ラグビーリーグ委員 中尾晃