2016年9月3日(土) 16:30キックオフ グラウンド:維新百年記念公園陸上競技場 | ||||
宗像サニックス | 豊田自動織機 | |||
41 | FULL TIME | 38 | ||
18 | 前半 | 23 | ||
25 | 後半 | 13 | ||
詳細(TL公式) |
マッチサマリー
まだまだ残暑が続く中でのシーズン第2節。心配された台風は進度を緩め、試合を静観するかのごとく控えめに風が吹いていた。今シーズン、台風の目となるであろう両チームの好ゲームを予感する中、シャトルズボールでのキックオフで試合開始した。
開始3分、シャトルズは相手の反則からラインアウトを選択し、ドライビングモールで④長谷川がトライをあげ先制。⑩サム・グリーンのゴールも決まり0-7。
直後の9分、ブルースは相手の反則を⑨濱里の効果的な速攻から、⑤ファアティンガが抜け出しトライを返す。⑮ジェイミージェリーのゴールも決まり、7-7とゲームを振り出しに戻す。
16分、シャトルズのモールから⑨小西がブラインドサイドへ持ち出し⑪JJへパスが渡ると、⑨小西は好サポートで⑪JJから再びボールを受け、走り切りトライ。⑮ジェイミージェリーのゴールは不成功であったが、7-12とリードする。
両チームとも互いに反則が続き、PGによりスコアを重ねた。22分にはブルース⑮ジェイミージェリーのPGで10-12。24分にはシャトルズ⑩サム・グリーンのPGで10-15。27分にはブルース⑮ジェイミージェリーのPGで13-15。29分にはシャトルズ⑩サム・グリーンのPGで13-18とスコアし、一進一退の攻防が繰り広げられた。
33分、敵陣ゴール前でのブルース⑩田代のキックパスをキャッチし、見事なサポートをみせ、⑭アンドリュー・エブリンハムが右隅にトライ。ゴール不成功だったが、18-18と追いついた。
前半終了間際、シャトルズはターンオーバーからフェーズを重ねると、⑭松井が抜け出し、右隅にトライ。⑩サム・グリーンのゴール成功で18-25とブルースを突き放し、前半を終えた。
後半先手を取ったのは、ブルースだった。3分、ブルースは敵陣ゴール前5mスクラムから左右に展開しフェーズを重ね、右隅に⑭アンドリュー・エブリンハムがトライ。⑮ジェイミージェリーのゴールは不成功だったが、23-25となり射程圏内に詰め寄った。
一方で、シャトルズは、13分と15分に⑩サム・グリーンの2本のPG成功で23-31と突き放しにかかる。
対するブルースは、シンビンで⑮ジェイミージェリーを欠くも、19分に⑭アンドリュー・エブリンハムが中央にトライし、28-31。⑩田代のゴール成功で30-31とする。そして、22分にブルース⑩田代のPGにより、33-31と逆転に成功する。
23分、リオ五輪大会で活躍した7人制ラグビー日本代表のシャトルズ㉒坂井が俊足を生かし、数的優位をつくると、⑪JJへラストパス。そのまま走り切り、トライとなり33-36と再逆転。⑩サム・グリーンのゴールが決まり、33-38と再び突き放す。
32分、ブルースの㉓カーン・ヘスケスが昨年のW杯南アフリカ戦を彷彿とさせる決定的なトライを演出するが、TMO判定。トライが認められると、会場はこの日一番の盛り上がりをみせた。⑩田代のゴールは不成功だったが、38-38と追いつき、いよいよ試合の行方がわからなくなった。
35分、シャトルズは、⑩サム・グリーンの敵陣10m左寄りからのPGは惜しくも外れ、リードのチャンスを逃した。対するブルースは、39分、⑩田代のゴール正面でのPG成功で41-38と再逆転し、ノーサイド。
80分を通して、ブルースは常に追いかける試合となったが、最後まで諦めず、チームスローガン「Move First」を体現し、開幕2連勝をあげた。シャトルズは、激しいコンタクトプレーで相手にプレッシャーをかけ続けた。次節の両チームのパフォーマンスも、見逃せないものになりそうだ。
MOMには、再三ゲインラインを突破し、3トライをあげたブルースの⑭アンドリュー・エブリンハムが選ばれた。
(文責:和田剛志)
監督&キャプテンコメント
豊田自動織機シャトルズ
丹生雅也監督
残念な結果に終わったが、いい形でスコアすることができ、フィジカル面でも前へ出ることができた。しかし、スコアされた後、効果的に敵陣へ入ることができなかった。それらを修正して次節に臨みたい。
高田裕雅キャプテン
試合は残念な結果だったが、自分たちのラグビーをすることができた。しかし、規律の部分での修正が必要である。次節に向けて、ポジティブに前を向いていきたい。
-木村選手(SH)の起用法は?
丹生監督
試合の状況をみながら、後半20分くらいからの起用を考えている。
宗像サニックスブルース
藤井雄一郎監督
織機さんの激しいプレーで苦しみました。規律が守れず、反則を犯してしまい、なかなか自分たちのプレーができなかったが、自分たちの一番得意とする時間帯(後半20分から)で勝負し、スコアすることができた。選手たちは、よく我慢しました。
田村衛土キャプテン
シーソーゲームとなり、試合内容としては良くなかったが、何より接戦を勝つことができたということは自分たちにとって良かった。
‐ヘスケス選手の投入時間(後半25分)は予定通りだったのでしょうか?
藤井監督
相手WTBのJJが下がっていたので、同じタイミングでカーンを投入したらいけるだろうと思った。あの時間帯にトライがほしかった。
‐昇格した2年前と比べて、チームとして変わった点は?
藤井監督
DFの強化とセットプレーの安定。また、「日本で一番走ろう」ということで、フィットネスを強化しました。これらが変わったことでしょうか。
田村キャプテン
昨シーズンに積み上げてきた自信。
‐スペンサーBKコーチは何か言われていましたか?‐
藤井監督
特に何も言ってないです(笑)
‐ジェイミー・ジェリー・タウランギ選手のシンビンについては?
藤井監督
敗けの要因となってもおかしくなかったので、叱っておきます。(笑)
‐6シーズンぶりの開幕2連勝スタートとなりましたが、これは予想通りでしょうか?‐
藤井監督
毎年予想通りいかないのですが、今年は予想通りです。
(文責:和田剛志)