1月16日(土) 順位決定トーナメント クボタ 19−30 豊田自動織機

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1月16日(土) 順位決定トーナメント クボタスピアーズ 対 豊田自動織機シャトルズ

2016年1月16日(土) 14:05キックオフ グラウンド:三重交通Gスポーツの杜鈴鹿
レフリー:加藤真也 (日本協会A1)
アシスタントレフリー:梶原晃久 / 丸山智一 / 堀田三智一
クボタ
スピアーズ
豊田自動織機
シャトルズ
19 FULL TIME 30
0 前半 12
19 後半 18
詳細(TL公式)

マッチサマリー

前試合の結果、入替戦を回避した両チームは、より高みを目指す。
先週、地元の大声援のなか、大勝を納めた豊田自動織機は、安定したディフェンスを武器にクボタに挑む。対するクボタは、キーマンといえるCTB立川を基点としたゲームメイクで攻める。

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冷たい冬の風が吹き付ける中、豊田自動織機のSOジェラードのキックオフでゲームが始まった。序盤、豊田自動織機はゴール前で攻め込むも、ミスが続き、なかなか得点には結びつかない。クボタは、右CTB立川を中心としたゲーム展開を目指すが敵陣ゴールへと攻め込めない。その後も両者のハンドリングエラーが目立ち、チャンスを作れない状況が続いた。

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ゲームが動いたのは前半24分。自陣10mラックから豊田自動織機のSH小西がSOジェラードにパス。ジェラードはDFにつかまれながらも右CTBウィルソンへパスをつなぐ。スピードに乗った右CTBウィルソンはDFをいなし、そのまま豪快なランで走り切り、ゴール左にトライ。その後のGKも成功し7-0と先制した。劣勢を挽回したいクボタはハイパントキックを駆使するも効果的に機能せず、思うようにゲームをコントロールできない。

前半34分。敵陣5m付近まで攻め進んだ織機は左LO藤井と負傷交代して入った22番片桐が、敵陣左ゴール前ラックから右サイドへ持ち出し、ゴール左へトライ。12-0と点差を広げる。

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後半5分、クボタが自陣10mでスクラムコラプシングの反則を犯す。豊田自動織機はショットを選択し、SOジェラードがPG成功。
その後しばらく両者ともに好機をつくれず、攻めあぐむ場面が続く。クボタは相手の連続攻撃に対して、粘り強いDFで耐える場面が特徴的であった。

このまま停滞が続くかと思われたが、クボタに風が吹き始めたのは、後半16分。敵陣ゴール前の左ラックから右サイドへ、SH井上が右LO新関へパス。新関はそのまま力強く走り込み、DFラインを切り裂きトライをものにした。

後半19分、勢いに乗るクボタは右CTB立川のチャンスメイクからFLダニエルがパスを受け、ラックを形成。テンポよく左へ展開し、数的優位な状況から、HO杉本がトライを決めた。
クボタが徐々に豊田自動織機へ詰め寄る中、後半28分にクボタがオフサイドの反則を犯し、豊田自動織機はショットを選択。FBヘガティーがキックを成功させ、6点差となりクボタを突き放す。

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さらに、豊田自動織機は後半29分に右CTBウィルソンがハーフラインからボールをもらい、左タッチサイド間際を独走。DFの裏にキックしたボールを左WTB徐が拾い、だめ押しのトライを決める。流れをものにした豊田自動織機は後半37分、自陣からルーズボールをキック。クボタのHO杉本がそれをセービングするもボールはこぼれる。それを織機FBベガディーがキックし、そのままインゴールで抑え、決定打となるトライを決めた。

 

残りワンプレーを告げるホーンがなった後、クボタは敵陣ゴールライン手前10mの中央にできたラックから左へ展開。左WTB田中が外で取りきりトライ。最後に一矢報いる形となった。
勝った織機は、1月23日の9位決定戦へ、負けたクボタは1月23日の11位決定戦へ進むことが決まった。

なお、この試合のマンオブザマッチは織機の12番、右CTBのヴァガジョセフウィルソンに決まった。

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会見ダイジェスト

クボタスピアーズ
Q.今日の試合を振り返っての感想は?
石倉監督
先週入替戦を回避し、とにかく9位を目指そうという思いで、織機さんとの試合に臨んだが、ミスが多く自分たちのペースにできなかった。後半は20フェイズ以上重ねトライをとれた場面もあったが、最後は力尽きてしまったように思う。来週の試合は勝って終わりたい。

立川キャプテン
自分たちのミスで流れを作れなかった。来週はこのチームでする最後の試合になるので、しっかり勝って終れるように準備したい。

豊田自動織機シャトルズ
Q.今日の試合を振り返っての感想は?
丹生ヘッドコーチ
まずは応援に来ていただいた社員の方、ファンの方に感謝したい。今日はミスの多い試合となった。まだまだ修正していくところがたくさんあると思う。次節はサントリーさんなのでよい準備をして臨みたい。

松岡キャプテン
今まで12位が最高順位だった。一歩ステップアップしようと、高いモチベーションをもってこの試合に臨んだが、前半は風もあったためお互いにミスが増え、締まったゲームにならなかった。後半はしっかりと修正でき、良いトライも生まれたのでよかった。

(文責:伊藤英紀・矢吹泰盛 写真:清水良枝 広報担当:徳岡毅也)

 

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