11月30日(日) 京都産業大学 vs 天理大学


入場者数:8431人 天候:晴れ/微風
レフリー:大澤 昂平(日本協会)
アシスタントレフリー:南藤 辰馬(関西協会) / 西本 武史(関西協会) / 嵯峨 慶二(関西協会)
京都産業大学 天理大学
15 FULL TIME 47
8 前半 21
7 後半 26
勝点
0-5
詳細(PDF)
プレイヤー・オブ・ザ・マッチ
▶天理大学 6 アリスター・サウララ

メンバー表(48時間前)

▶PDFはこちら
 
京都産業大学
監督 廣瀬 佳司
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR小林 龍昇3172103
緑中→金光藤蔭
2HO猿渡 翔眞4172100
箕面RS→京都成章
3PR八田 優太3185117
鳴門RS→徳島城東
4LO石橋 チューカ3190106
兵庫RS→報徳学園
5LO石川 東樹3185102
かしいヤングラガーズ→大分東明
6FL平野 龍4180100
新生野中→札幌山の手
7FL伊藤 森心417591
明石JrRS→松山聖陵
8No.8シオネ・ポルテレ4184110
トンガカレッジ→目黒学院
9SH髙木 城治316575
かしいヤングラガーズ→東福岡
10SO吉本 大悟418492
七条中→東海大大阪仰星
11WTBナブラギ・エロニ3185103
Queen Victoria School→大分東明
12CTB奈須 貴大417887
藤森中→光泉カトリック
13CTB平山 尚樹417492
中鶴少年RS→東福岡
14WTB小林 修市417683
勧修中→京都成章
15FB宮里 快一218286
デイゴRS→名護
16Re.谷村 穣太郎317495
ノーサイドRS→日本航空石川
17Re.川北 啓太2182110
南大阪RS→常翔学園
18Re.佐名木 風雅2183115
吹田RS→関大北陽
19Re.シオネ・マへ2188112
トンガカレッジ→高川学園
20Re.髙木 彗那2174102
帯広RS→札幌山の手
21Re.山本 雄聖417066
嘉楽中→洛北
22Re.太田 陸斗217280
西陵中→京都成章
23Re.神 拓実217788
筑紫丘JrRS→東福岡
※番号白抜きの選手はキャプテンです。
天理大学
監督 小松 節夫
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR森 仁之輔4177105
草ケ江YR→東福岡
2HO稲嶺 翔太4172100
大正北中→石見智翠館
3PR井上 魁3175110
広島ラガーJRS→松山聖陵
4LO大西 一平4182106
吹田RS→東福岡
5LO藤岡 洸雅4180100
姫路工業
6FLアリスター・サウララ2196110
デラセラカレッジ
7FL太安 善明317697
茨田北中→天理
8No.8木下 颯4181100
吹田RS→石見智翠館
9SH朝倉 達弥417175
筑紫丘RCJS→東福岡
10SO上ノ坊 駿介418388
三田RCJr→石見智翠館
11WTBフコフカ・ルカス117996
トゥポウカレッジ→高知中央
12CTB和田 雄翔317585
四日市JRFC→四日市工業
13CTB山田 晟大217885
堺RS→常翔学園
14WTB平松 麟太郎417486
深野中→日新
15FBフィリモネ・サイア318398
トゥポウカレッジ→青森山田
16Re.川内 太陽317096
徳島科学技術
17Re.平島 拓真1170102
三田RCJr→石見智翠館
18Re.青木 祐樹2180115
武豊RS→三好
19Re.岡﨑 慶喜4180100
大阪RS→石見智翠館
20Re.玉井 大尊417395
八尾RS→坂出第一
21Re.林 駿吾116167
石切中→日新
22Re.中村 仁317280
明石JrRS→松山聖陵
23Re.谷田 親春417490
住道中→天理
※番号白抜きの選手はキャプテンです。

マッチレポート

晩秋にしては比較的穏やかな気候で、快晴微風の花園ラグビー場。
2年連続優勝を狙う天理と2年ぶりの王座奪還を目指す京都産業。全勝での対戦は京都産業の先蹴で試合開始。

スクラムの攻防で両校一進一退を繰り返す序盤、緊張をほぐすかのごとく天理は左右に連続展開を試み、激しいブレイクダウンを繰り返すと、最後はラックサイドを抜けたSH9朝倉達弥がポスト下に先制T。SO10上ノ坊駿介がGを決め0-7と開始5分で天理がリードする。

スクラムを起点にプレッシャーをかけながら激しいブレイクダウンを仕掛ける京都産業に対し、前に出る鋭いタックルで挑む天理。11分天理DFのわずかなスキを突き、京都産業FL6平野龍のラインブレイクからNO.8シオネ・ポルテレがポスト下にT。SH9高木城治のGで同点と誰しも思った瞬間、天理WTB14平松麟太郎が猛然とチャージダウンし5-7となる。

このプレーで勢いづいた天理は14分FL6アリスター・サウララのT。Gも成功で5-14と突き放すと、天理の連続攻撃に対し我慢の京都産業の構図が続く。
20分には京都産業TL前で相手ボールスクラムを崩し反則を犯した京都産業に対し、モールを押し切れないと見るや、すぐBKに展開した天理はFL6サウララが左中間にT。G成功で5-21とリードを広げる。

ブレイクダウンで一歩差し込まれ、セットプレーでもミスが目立つ京都産業だったが、相手ボールスクラムをターンオーバーするシーンでは、やはりスクラムからリズムを創り出す‘個性’を垣間見る。
28分自陣10m付近で天理が犯したハイタックルから、流れを変えるべくPGを選択の京都産業。SH9高木がロングキックを難なく決め8-21。
勢いづいた京都産業は30分過ぎからBKでアタックを試みると、天理のタックルもやや甘くなり敵陣TLに何度も迫る。自陣ゴール前からSO10上ノ坊をCTBに置いて、インゴールから敢然とアタックを試みる天理に対し、タックルを受けながらも、僅かなスペースをつなぎTLに迫る京都産業。雌雄を決する舞台にふさわしい攻防を繰り広げながらも、前半は8-21の天理リードで終える。

後半最初のスコアは天理。43分敵陣ゴール前LOからモールを押し込み、HO2稲嶺翔太が右中間にT。G成功で8-28とする。

京都産業はラインブレイクを図るも天理の分厚いDFに阻まれチャンスをつかめず、TL前でのモールも押し切れず、流れを失っていく。

DFから勢いをとり戻した天理は57分、敵陣22mで京都産業スクラムのコラプシング、タッチキックでつかんだ敵陣TL前LOから、連続のブレイクダウンで前進し最後は11WTBフコフカ・ルカスのT。Gも成功し8-35と勝負を決定づける。
70分京都産業が敵陣TL前で連続攻撃を仕掛けるも、パスミスから天理がWTB14平松が一気のカウンター。最後はSO10上ノ坊のキックパスをFL6サウララが収め切り右中間にT。G不成功も8-40。

75分左展開から京都産業WTB11ナブラギ・エロニが一矢を報いるT(G成功15-40)も、タイムアップ直前、京都産業の左展開を狙いすました天理SO10上ノ坊がインターセプトそのまま70m近くを疾走しT。自らGも決め15-47でリーグ戦を優勝で締め括った。

試合後の記者会見では、勝者は喜びもそこそこに相手を慮り、敗者は現実を涙ながらに受けとめた。持てる力を尽くしての闘いを繰り広げた両校だからこその風景、来たる大学選手権では両校と関西学院には、ただ健闘を期待するのみである。(廣島 治)

会見レポート

京都産業大学
廣瀬佳司 監督
5戦全勝で迎えた決勝戦ということで、しっかり準備して臨んだつもりでした。天理はすごくデフェンスの良いチームなので、何とか天理のデフェンスの壁を突破したいと思っていたが、最後までデフェンスを突破することができずに完敗というかたちになってしまいました。ただ、学生は最後までしっかりと戦ってくれて非常に嬉しかったです。下を向いている暇はありませんので、もう一度挑戦者のマインドで(チームを立て直して)大学選手権に臨んでまいりたいと思います。今シーズンを振り返って本当に苦しい試合が多かったが、天理(戦前)まで全勝で勝ち進んでくれた学生たちを誇りに思い感謝しております。

伊藤森心 キャプテン
天理大学さんの纏まったデフェンスというか、セットプレーなどでプレッシャーを受けてこのようなスコアになってしまったかなと思っています。

Q.大学選手権に向けては?
伊藤 キャプテン
今はあまり先のことは考えられなくて‥。僕の責任でチームが負けてしまったので‥。僕の責任だと思います。まだ、選手権のことは考えられていないです。

廣瀬 監督
関西リーグは苦しかった戦いが多かったが、しっかり勝ち切ってくれた。伊藤(キャプテン)と吉本(バイスキャプテン)の強いリーダーシップのもと苦しい試合も纏まって戦ってくれた。関西リーグを振り返って(そこは)強みだと思っています。選手権に向けても大きな変更はなく、われわれが拘ってきたものをしっかりとやり切ることが一番大切だと思うし、それが強いチームだと思っています。私たちらしくアイデンティティを大切にして(キャプテン以下結束して)臨んで行けば良い結果が得られると信じてやっていきたいと思います。


天理大学
小松節夫 監督
今年は6月に不祥事を起こしてシーズンを戦えるのかと不安の中、何とかみなさまのご協力をいただきリーグ戦に参加することができ、まずはラグビーができる喜びというか、リーグ戦に参加させてもらえるだけでもありがたいという中でチャレンジャーとして戦おうということで7試合戦い切ることができました。結果的には(最高のかたちで)優勝することはできましたが、まずは選手たちが最後までデフェンスで体を張ってやってくれたということが一番うれしいですし、本当にやり切ったなという感じがいたします。選手権では、さらに一段成長していきたいと思っています。

上ノ坊駿介 キャプテン
(監督のコメント同様)いろいろな方のサポートのお陰でリーグ戦に参加させてもらえ、一試合一試合をフォーカスして天理のラグビーをしていこうと話し合って開幕戦からスタートしました。今年のチームはデフェンスの部分で凄く良いものを持っていると思っていて、今日のゲームでも粘り強いデフェンスを発揮してくれ、相手のアタックを押さえることができました。後半、スコアが開き少し悪い流れの時もあったが、最後にトライを獲れてリーグ戦の最後を締めくくることができて嬉しく思います。

Q.デフェンスもさることながら、アタックの評価は?
小松 監督
リーグ戦を戦う中で(試合ごとに)アタックの精度も上がってきたのかなと思っています。特に9番(SH)10番(SO)のところでゲームを上手く組み立ててくれて(攻撃の)オプションも少しずつ増えてきているので。デフェンスを中心にゲームを作っているが、その中で少しずつアタックも良くなってきているかなという印象を持っています。

Q.大学選手権優勝に向けての想いを聞かせてほしい
上ノ坊 キャプテン
大学ラグビーは関東の方が上というか、関東の方が注目されているようですが、関西も負けていないぞというプライドもありますし、関西1位というプライドをもって、チャレンジャーの気持ちをもって、引かずに天理のラグビーを(関東に)見せつけたいと思います。


フォトギャラリー

■KRPU 渡辺隆夫

写真の使用を希望される場合は下記のフォームより申請をお願いいたします。
※ただし、日本代表戦の写真の場合はすべて対象外となり、ご使用いただけません。
写真使用申請フォーム

過去の試合情報一覧はこちら