10月26日(日) 同志社大学 vs 京都産業大学

レフリー:南藤 辰馬(関西協会)
アシスタントレフリー:椿原 歩(関西協会) / 西本 武史(関西協会) / 嵯峨 慶二(関西協会)
| 同志社大学 | 京都産業大学 | |||
| 26 | FULL TIME | 49 | ||
| 14 | 前半 | 21 | ||
| 12 | 後半 | 28 | ||
| 勝点 0-5 詳細(PDF) |
||||
▶京都産業大学 15 宮里快一
メンバー表(48時間前)
マッチレポート
2025ムロオ関西大学Aリークの第4節最終戦は、1勝2敗勝点4の同志社大学(同志社)と、3勝0敗勝点15の京都産業大学(京産大)の対戦。先の試合で関学が勝点5を獲得したため、大学選手権出場の為には勝利したい同志社。一方、勝点20の天理には並んでおきたい京産大の伝統の一戦は、雨模様の鶴見緑地球技場で行われた。
14時、京産大10番SO吉本大悟のキックで試合開始。
先にボールを保持して同志社陣内に攻め込んだのは京産大だったが、同志社が最初のアタックで先制する。京産大のミスから出来た自陣左中間10m L付近のラックから右のスペースに大きくキックを蹴り込み、15番FB岩本総司が京産大BKを抜き去り、右中間にボールを押さえ込みトライ、10番キャプテンSO大島泰真のゴールも決まり7−0とする。(3分)
追加点も再び同志社。9分、敵陣深く入った左ラインアウト(LO)から右サイドでラック。9番SH田中心温が逆サイドの5番LO林慶音へ、林がそのままトライを奪い(10番大島G成功)14−0とする。
ミスが多くなかなかペースを掴めない京産大であったが、中盤に入るとようやく本来のアタックを見せ始める。17分、同志社陣トライゾーンまで5mのLOでモールを組んでそのまま6番FL平野龍が左隅に抑え込む。9番SH高木城治が難しいゴールを決めて14−7となる。
さらに19分、同志社陣内でフレーズを重ね中央22m L付近のラックから右に展開、13番CTBナブラギ・エロニがラインブレークして5番LO石川東樹へつなぎ石川が右中間にトライ。ゴールも9番高木が成功させて14−14の同点に追いつく。次の追加点も京産大。
28分、同志社陣トライゾーン直前の右隅のスクラムからまず13番ナブラギでゲインラインを突破してラック、9番高木が左に素早く捌き10番吉本から内に切れ込んで来た15番宮里快一へ、宮里が中央にトライして(9番高木G成功)、ここで京産大がリードを奪う。
前半終了直前、京産大のミスから京産大トライゾーン近くのスクラムを得た同志社は、8番No.8西本龍太がサイドアタックをするが、京産大9番高木がタックルで防ぎ、同志社トライならず、14−21と京産大のリードで前半が終了する。
後半、同志社10番大島のキックでリスタート。序盤は中央付近での攻防が続いたが、後半最初の得点を挙げたのは同志社。左LOから右に展開して、12番CTB立川和樹が縦に突っ込んでラック、逆の左にパスをつなぎ、11番WTBファイアガラ義信ダビデが5人を交わして左隅にトライ、Gは不成功も19−21と2点差に詰め寄る。(8分)
ここから京産大が同志社陣内で試合を進めるがミスがあって得点に繋がらない。すると20分、同志社陣内深くでアタックする京産大がノックフォワードのミス、そのボールが同志社にすっぽり入り、14番WTB上嶋友也が京産大陣深くにキック、先制点同様に15番岩本が快走してトライゾーンで抑えこむ。10番大島のゴールも決まり26−21と逆転する。(15分)
しかし、京産大は直ぐに再逆転する。15番宮里と23番太田陸斗で大きくゲイン、同志社陣内に入って左のラックから右にワイドに振っていき、14番WTB小林修市が右隅にトライ。Gも決まり26−28とする。(20分)
残り20分、試合の趨勢を決めるであろう次の得点は京産大。同志社トライライン直前に迫り、密集サイドをつく事10回、最後は8番No .8シオネ・ポルテレがダイビングトライ(G成功)して26−35と9点差にする。(27分)
さらに33分、左LO、7番キャプテン伊藤森心がキャッチしてモールを押し込み19番シオネ・マヘが左隅に抑え込み追加点を挙げる。(G成功、26−42)
19番マヘはロスタイム41分にもラックサイドを突いてトライ(G成功)し、26−49で試合終了。京産大は前節に引き続いて終了直前の得点で勝点5を獲得した。
敗れたとはいえ、後半20分までは互角の戦い、最後に力尽きたが、伝統の一戦にふさわしい戦いをしてくれた同志社。残り3戦、同志社ラグビーを見せてくれる事に期待したい。一方、ロスタイムに勝点5を挙げるしたたかさは流石の京産大だが、ラインアウトをはじめミスがまだ多いところがある点は次節修正してくれるであろう。
POMは1トライ、要所でゲインを重ねた京産大15番宮里快一が選ばれた。
会見レポート
同志社大学
永山宜泉 監督
雨の中(のゲーム)、準備してきた攻撃が通用した部分もありましたが、最後の30分はラグビーに向き合った時間が京産大さんの方が少し上だったということ。私たちも一生懸命にやったのですが、今後の課題として取り組みたいと思います。
大島泰真 キャプテン
一生懸命にやったのですが、届かなかった。それ以外、あまりないです。
・ラグビーに向き合った時間とは?
永山監督
今年の4年生たちは必死にラグビーに向き合ったと思うのですが、京産大の4年間には少し追いつかなかったかなと。そこの部分が最後の30分間に出たかなということは反省してます。
大島キャプテン
われわれは最後の30分で仕留めるというのが毎試合の戦い方なのですが、京産大が4年間積み上げてきたフィジカルをボディブローのようにずっと打たれ続けて、われわれの本番であるラスト20分、30分のところでギアを上げれなかった。(これは)積み上げの差かなと思います。
・今日のゲームプランは?
永山監督
京産大さんには強いフォワードと強いランナーが沢山いる中で、逃げずに真正面からフィジカルバトルに向き合おうと、あとはキック(ハイボールなど)で攻めていこうということ。そこは上手くいっていたが、最終的にはフィジカルの部分で少し劣勢になってしまったかなと思います。
京都産業大学
廣瀬佳司 監督
同志社大学にプレッシャーをかけられて、思うようなラグビーができませんでした。前半、(最初に)二つトライをとられ、追う展開になってしまったところが非常に苦しかったですが、最後はしっかりとボーナス点まで取って勝ちきってくれました。本当によくやってくれたと思っています。次節から上位チームと当たっていきますので、しっかりと修正して臨んでいきたいと思っています。
伊藤森心 キャプテン
前半二つ(自分たちのミスから最初に)スコアされ、後半も自分たちのミスから同志社大学さんに少ないフェーズで(トライを)とられた。こういうミスを修正しようとずっと言っているのですが、まだ修正しきれていないところが現在のチームの弱いところ。ここを本当に修正しないと勝てないと思うので、ここをチーム(キャプテン)として重く受け止めて修正したいと思います。
・具体的な修正点は?
伊藤キャプテン
試合前から、同志社さんはフォワードのところでプレッシャーをかけてくることは分かっていた。(そこを避けるというか)外に展開するという気持ちが強すぎて、私たちの本来の強みであるフィジカルバトルが少しおろそかになってしまった。先にフィジカルにこだわってから、外にできたスペースに振っていくというのが(ラグビーの定石)京産大のプレースタイルなので、そこがチームの中で統一し切れなかったというのが、ミスが多くなった要因だと思います。















