11月30日(土) 天理大学 vs 京都産業大学

入場者数:人 天候:
レフリー:米倉 陽平(関西協会)
アシスタントレフリー: 北村 浩士(日本協会) / 横下 隼(関西協会) / 嵯峨 慶二(関西協会)
天理大学 京都産業大学
31 FULL TIME 15
12 前半 10
19 後半 5
勝点
5−0
詳細(PDF)

メンバー表(48時間前)

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天理大学
監督小松 節夫
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR岡田 大和2176103朝明
2HO寺西 翔生417095東生野中→常翔学園
3PR松野 楓舞4167105松山聖陵
4LOアリスター・サウララ1196107デラセラカレッジ
5LO渡邉 完徒4182104前橋RS→明和県央
6FL川越 功喜218089東生野中→天理
7FL太安 善明217696茨田北中→天理
8NO.8パトリック・ヴァカタ4189120トンガカレッジアテレ→日本航空石川
9SH朝倉 達弥317173筑紫丘RCJS→東福岡
10SO上ノ坊 駿介318388三田RCJr→石見智翠館
11WTBナイバルワガ トマシ418091将軍野中→秋田工業
12CTB山田 晟大117882堺RS→常翔学園
13CTB和田 雄翔217286四日市JRFC→四日市工業
14WTB平松 麟太郎317486深野中→日新
FB筒口 允之417182長崎RS→長崎南山
16Re.稲嶺 翔太3172100大正北中→石見智翠館
17Re.小田 大樹1174115神戸科学技術
18Re.井上 魁2175113広島ラガーJRS→松山聖陵
19Re.藤岡 洸雅3180100姫路工業
20Re.岡﨑 慶喜318099市立第四中→石見智翠館
21Re.藤原 健之朗416870ノーサイドRS→日本航空石川
22Re.フィリモネ・サイア218394トゥポウカレッジ→青森山田
23Re.藤原 竜之丞417072ノーサイドRS→日本航空石川
京都産業大学
監督廣瀬 佳司
No.Pos.氏名学年身長体重出身中学・スクール→高校
1PR曽根 隆慎4174104石切中→大産大付属
2HO李 淳弘4171103大池中→大阪朝鮮
3PR川口 新太4186129宝塚RS→東海大大阪仰星
4LO石橋 チューカ219097兵庫RS→報徳学園
5LOフナキ・ソロモネ4186110トンガカレッジ→目黒学院
6FL日吉 健4180102寝屋川第三中→大産大付属
7FL伊藤 森心317590明石JrRC→松山聖陵
8NO.8シオネ・ポルテレ3184112トンガカレッジ→目黒学院
9SH土永 旭417176西陵中→光泉カトリック
10SO吉本 大悟318488七条中→東海大大阪仰星
11WTB西 浩斗417075熊本RFC→熊本西
CTB辻野 隼大417887長吉西中→京都成章
13CTBナブラギ・エロニ2187102Queen Victoria School→大分東明
14WTB小林 修市317683勧修中→京都成章
15FB奈須 貴大317680藤森中→光泉カトリック
16Re.平野 叶苑4174100四日市Jr.RFC→西陵
17Re.乳井 大士4168109名古屋RS→中部大春日丘
18Re.八田 優太2185115鳴門RS→城東
19Re.松永 壮太朗4187100勧修中→京都工学院
20Re.平野 龍3180100新生野中→札幌山の手
21Re.高木 城治216572かしいヤングラガーズ→東福岡
22Re.尾崎 恵大316580四条中学→光泉カトリック
23Re.藤本 凌聖417487鈴鹿RS→朝明

マッチレポート

最終節ファイナル試合、前節お互いに初黒星で5勝1敗(勝点25)同士の戦い。前年度優勝の京都産業大学(以下「京産大」)の4連覇なるか。天理大学(以下「天理大」)の4季ぶりの覇権奪還なるか。大勢のファンに足を運んでいただいた聖地花園で優勝をかけた一戦となった。

風下の京産大のキックオフで始まった。
序盤、両校とも気合の入った見ごたえのある攻防が続く。


スコアが動いたのは12分、京産大はゴール前5Mラインアウト(LO)からモールを押し込むも押し切れず、ユーズイットの声がかかる。右に展開、天理大の激しいタックルで少し戻されながらも、ボールを確保。相手オフサイドの反則のアドバンテージ(アドバン)をもらいながら、SH⑨土永旭からSO⑩吉本大悟へと左へ展開し、CTB⑫辻野隼大へつなぎ、最後は左大外のWTB⑪堤田京弘へ大きくパスを放り、走り切って左隅に飛び込み先制トライ。難しい位置からのゴールキック(GK)は⑨土永がきっちり決める。(0-7)

次は、天理大。27分、スクラムでの相手コラプシングの反則からゴール前7M付近へキックで進む。LOからモールを押し込むも押し切れずユーズイットで左へ展開。LO④アリスター・サウララやWTB⑪ナイバルワガ トマシでゲインしながら、最後はHO②寺西翔生がラックサイドを突き、ゴールラインを越えてのトライ。(5-7)
この後、京産大がゴール前に攻め込むも、天理大に守り切られる。


逆に天理大は36分、敵陣に攻め込んだチャンスをものにする。相手ハイタックルの反則からゴール前7M付近のLOのチャンスを得る。1本目のトライとまったく同じようなシチュエーション。こちらもLOモールを押し切れず、左へ振りCTB⑬和田雄翔が粘って前へ出る。もう一つラックを挟んで、PR③松野楓舞がボールをピックし、そのまま2人を引きずってゴールラインまで届かせトライ。GKはFB⑮筒口允之が決めて引き離す。(12-7)
この後、ロスタイムの44分に京産大⑨土永がペナルティゴールを決めて僅差で前半を終える。

後半が始まった。
前半、お互いになかなか安定しなかったスクラムにおいて、京産大が強烈な押しを見せるも、その有利さを生かせない。
14分、ここも天理大は敵陣に入ったチャンスを見逃さなかった。敵陣10M付近LOから右に展開、大外の⑪ナイバルワガが右ライン際を走り切るビッグゲインでゴール前に迫る。アドバンをもらいながら左へ展開し、最後は大外のWTB⑭平松麟太郎が左中間にトライ(GK成功)で9点差とする。(19-10)


24分、天理大はここも、敵陣22Mの内側に入ったチャンスをものにする。ゴール前20M付近LOからモールを上手くずらしながら前に進める。相手コラプシングでラックになり、そこから②寺西がゴール前までボールを運ぶ。そこから右へ散らし、⑬和田がゴールまでボールを運び、最後はFL⑦太安善明がゴールポストの中央にボールを置く(GK成功)。2トライ2ゴールでは届かない点差へと引き離す。(26-10)
この後すぐ26分、京産大リスタートキックの相手ノッコンボールを確保し、一気に攻め込み、SO㉒尾崎恵大が右裏にゴロパント。相手バックスに走り勝った⑪堤田が右中間で押さえ11点差と詰める。(26-15)


京産大は34分にゴール前LOの機会を得るが、ミスからスコアできず。
逆に守り切った天理大は、39分にも敵陣10付近からのLOからの攻撃をものにする。コラプシングでアドバンの中、左へ展開、SO⑩上ノ坊駿介の個人技からギャップをブレイク、敵を引き付けてから⑭平松へパスを通し、ラックを2つ挟んで、最後は④サウララが左中間にねじ込みダメ押しトライ。そのままの点差でゲームセットとなった。(31-15)

天理大が4季ぶりの関西王者に返り咲いた。
ダブルスコアとなったが、京産大の強烈なアタックを天理大の堅く強い守りで凌ぎ、敵陣へ入ったチャンスをきっちりスコアした天理大に軍配が上がった。だが、力はそう変わらない。

POMには、攻守に活躍が目立った天理大HO②寺西翔生が選出された。

2週間後の大学選手権に向けて、天理大学と京都産業大学、そしてこの日に選手権出場を勝ち取った近畿大学、この関西代表3校に対して絶大なるエールを送ります。おめでとうございます。

会見レポート

京都産業大学
廣瀬 佳司監督
優勝がかかった一戦でしっかり準備して臨んだが、それなりのトライチャンスで天理DFを破れず、逆に天理は取り切ったことがこの結果となった。
まだ大学選手権があるので、挽回できるよう準備したい。

辻野 隼人共同キャプテン
敵陣に入ってスコアできなかった我々と、しっかりスコアした天理との差が敗因。ただ準備したプレーができた面もあり、大学選手権に向け一層努力していく。

Q:ここ2試合、後半に失速したが要因は。
辻野共同キャプテン
前半最後にスコアでき、いい流れで後半につなげたと思ったが、後半序盤の攻防で天理がDFから波に乗ったことが要因と思う。

Q:勝利への執念について
辻野共同キャプテン
試合中でのモチベーションの上げ方、鼓舞するコミュニケーションは天理のほうが上回っていたように感じた。チーム全体で盛り上げることが学生スポーツでは大事。

Q:入学後、初めて関西リーグで優勝できなかった。
辻野共同キャプテン
4連覇は意識してなかったが、負けたことを振り返ると歴史を刻めなかったことは悔しい。今年の京都産業は強いとの前評判だったが、本当の強さが根付いていなかった。

Q:関西学院に負けてからの修正点は
辻野共同キャプテン
DFは良かったと思う。ただセットプレーでは相手にプレッシャーをかけられなかったので、もう一度修正したい。後半交替出場した尾崎のキックからスコアできたので、昨年の天理戦同様、ここから逆転できると鼓舞したが、自分たちのミスで芽を摘んでしまった。

Q:ハンドリングミスが多かったが
辻野共同キャプテン
個々の気持ちが出過ぎて組織的なゲーム運びができず、孤立したりミスが多かった。

Q:天理のDFについて
廣瀬監督
DFが早い。モールディフェンスが素晴らしかったし、ラインディフェンスも穴が開いていてもすぐに埋めるなど素早い動きだった。

辻野共同キャプテン
フィールドでは結構スペースが見えていたのだが、ブレイクダウンやFWのシェイプセットでもたつくなど、巧く運べなかった。


天理大学
小松 節夫監督
3年間優勝できず悔しい思いをしてきた。春シーズンでは怪我人が多く、春季トーナメントも4位となってしまったが、学生たちが夏季合宿を経てよく建て直したと思う。
特にセットプレーの安定が大きかった。今日も良く頑張って自分たちのゲームができた。今日のできも完璧ではないが、しっかり修正して大学選手権に臨みたい。

筒口 允之キャプテン
春シーズンはなかなか結果が出ず、前節の近畿大学戦でも勝ち切れるゲームを落とした。京都産業大学は強いランナー揃いだが、ゲーム中修正を重ねながらも、自分たちのDFで流れを作り攻守に身体を張ったことが勝因だと思う。今日の結果に慢心せず、大学選手権に向けて挑戦者として天理らしく泥臭く努力する。

Q:今日のディフェンスについてどのような点を意識したか
筒口キャプテン
京都産業大はテンポ良いアタックをするので、早いセットと前を見てディフェンスすること、身体の大きい留学生プレーヤーへはダブルタックルで止め切ることを意識した。
京都産業の関西学院戦を観て、プレッシャーとブレイクダウンで簡単にボールを出させないことを80分間意識し続けた。

Q:4年ぶりの優勝の味は
筒口キャプテン
素直に嬉しいが、この優勝は我々だけでなく、周りの方々のサポートや先輩方のご指導があっての結果であり、深く感謝したい。

Q:後半最初のトライで大きく流れが傾いたのでは
小松監督
前半終了ロスタイムにPGを決められたが、後半最初にトライスコアできたことは良かった。但し、接戦は予想していたので、流れを掴んだとまでは感じていなかった。

筒口キャプテン
後半最初のスコア後、油断せずしっかり声がけをし。次のプレーを意識していた。

Q:先制されたがディフェンスがしっかりできていたと思うが
小松監督
前半反則も多く先制されたが、その後しっかり凌いだことで京都産業に主導権を渡さず、緊張感を保てたことは大きい。

筒口キャプテン
近畿大学戦では簡単にトライを許した反省に立って、ディフェンスに集中し、またトライを取り切れたことは自信になるが、大学生主権では慢心せず準備したい。


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