第3回関西女子ラグビー合同練習会レポート

10月26日(土)に神戸製鋼灘浜グラウンドで3回目となる女子ラグビー合同練習会が開催されました。9月に開催された2回目に続き、11月17日(日)から始まる「第27回女子ラグビーフットボール関西大会」に出場する合同チームが大会に向けて、選手の安全面の確保を軸とした練習メニューから、チームの連携強化の促進を目的とした実戦形式の練習まで2時間ほど汗を流しました。

【乾あゆみ女子委員長のあいさつから練習開始。】

参加者は合同A(アザレア・セブン、ぎふ清流レディー、名古屋レディースR.F.C、アタッターレ岡山、春日井シティバルキリーズ)、とBarbariansと命名された合同B(追手門学院大学、神戸ファストジャイロ、四国大学、SHIGA BREEZE、兵庫県ラグビースクールレディース、寝屋川ウィメンズ、SCIXラグビークラブ、京都JOINUS)の2チームで総勢80人がチームごとにウォーミングアップをした後にFW、BKに分かれてユニット練習へ。

FWは日ごろはセブンズラグビーをしているために、15人制で戦う関西大会へ向けてスクラムを8人でしっかり組む必要があり、先ず前3人でのスクラムの姿勢をしっかり作ったうえで、スクラムマシンに当たり、次に5人、8人と段階的に互いのバインドや足の位置など微妙に修正しつつスクラムフォーメーションを段階的に作っていきました。この練習に関してはフロントローだけでなく、全員がまずフロントローの姿勢を習得することによって、実戦での怪我の予防も期待できる有意義なものであると感じました。

BKは各チームごとにアタックオプションの確認などしたうえで、DFをつけて実戦に近い形での練習に移行していきます。

最後にはレフリーをつけてのアタックデフェンスで、コミュニケーションを取りながらミスや反則などの課題を見つけていくというように、全体を通じて安全に配慮しながら効率的に組み立てられていたと思います。

合同Aの内野琴音選手(SO、CTBは「いつもと違うメンバーで練習するのはコミュニケーション作りや、サインの共有などで難しいところはありますが、新鮮で刺激になります」と合同チームについて前向きな考えを述べてくれました。

また合同Bの上島美紗子選手(No8)は「今日のテーマは8人でのスクラムですが、いつもはセブンズがメインなので合わせるのは難しいです。関西大会は15人制なので相手に失礼のないように、また正々堂々とスクラムで勝負したいです」とスクラムがゲームのポイントになると決意を話してくれました。

また大会に向けた抱負をコーチの方にお聞きしました、以下。

合同チームA 
清原祥コーチ(アザレア・セブンヘッドコーチ)
昨年、合同Aチームは初めての勝利を手にしました。練習時間が限られ、試合前日しかチーム全員が揃わない中での挑戦でしたが、選手たちは疲労をものともせず、全力でプレーし続けました。その結果、見事に1勝を挙げることができました。
今年の目標は、昨年の成果を超え2勝を達成することです。しかし、それ以上に大切なのは、選手たちが15人制ラグビーを心から楽しむことです。新しいメンバーも加わり、チームは新たな歴史を刻む準備が整いました。
観客の皆さんには選手たちの熱いプレーにワクワクし、応援していただけることを願っています。合同Aチームはスタッフ・選手一丸となり全力で戦い続け、さらなる成長を目指します。

合同チームB
末廣吉朗コーチ(神戸ファストジャイロHC、Barbarians 監督)
合同チーム(Barbarians)として、私たちは学生や社会人、住んでいる場所が違うなど、多様な背景と色々な個性、スキルを持つ選手たちが集まり、力を合わせて大会に挑みます。異なるチームから集まった選手たちが、お互いを尊重し、支え合いながら一つの目標に向かって進んで行きます。
合同チームだからこそ生まれる強い絆と、多様なプレースタイルの融合を、試合で存分に発揮します。応援してくださる皆様に、心をひとつにした私たちの戦いをお見せしたいと思います!

11月17日(日)神戸製鋼灘浜グラウンドで開幕する第27回女子ラグビーフットボール関西大会の詳しい情報は以下をごらんください。

https://rugby-kansai.or.jp/jyoshikansai2024