関西大学Aリーグ 第3節の見どころ

KDA3

KDAL 第3節の見どころ

12:00 K.O. 京都産業 VS 関西大学 宝が池
14:00 K.O. 立命館大 VS 同志社大 宝が池

12:00 K.O. 摂南大学 VS 天理大学 鶴見緑地
14:00 K.O. 近畿大学 VS 関西学院 鶴見緑地


★ 京都産業大学 vs. 関西大学 ★

京都産業大学は、開幕から連敗したものの最後まで勝敗がわからない僅差の内容であった。伝統の粘り強くひたむきなディフェンスも健在であり、FW陣がスクラムを起点としたセットプレーで相手にプレッシャーをかけ、決定力の あるバックスリーにボールを集めることができると、試合を優位に進められるだろう。
一方の関西大学は、開幕戦で優勝候補の筆頭と言われていた天理大学に最後の最後で逆転され痛い敗戦となっ たが、Aリーグでも戦える戦力が整っていることを証明した。前節の同志社大学戦も途中までは互角の戦いを繰り広 げるなど、Bリーグから昇格したチームであるが侮れない。 開幕から連敗同士の対戦となり、どちらも早く1勝目をあげ、波に乗りたいところである。

★ 立命館大学 vs. 同志社大学 ★

立命館大学は、開幕戦で前年度優勝の関西学院大学をあと一歩のところまで追い詰めたが、ラインアウトでのミスが響き惜しい敗戦となった。また、前節は安定したセットプレーと粘りのディフェンスで京都産業大学に対して一進 一退の攻防を繰り広げ、終了間際のターンオーバーからのカウンター攻撃で得たPGで勝利した。これまで接戦を経験してきた勝負強さをこの試合でも発揮したいところ。
一方、開幕前は優勝候補の呼び声が高かった同志社大学は、初戦の近畿大学戦では自分たちのミスからリズムに乗ることができず、痛い敗戦を喫してしまった。前節も、前半はミスによって得点差を広げることができなかったが、 後半に入ると自慢のバックス陣がトライを重ねるなど、大差での勝利となった。才田主将を中心とした強力なスクラムでプレッシャーをかけて、BK陣を自由に動かせることができると他チームにとっては脅威となるだろう。

関西大学ラグビーリーグ委員 河瀬泰治


★ 摂南大学 vs. 天理大学 ★

前節、昨年度の優勝校である関西学院大学に対し、外国人選手を軸とした強力なATで一時はリードを35点差に 広げ、2連勝を掴み取った摂南大学。ディフェンスシチュエーションでの規律を整備し、セコナ・トプイ、トゥア・サミソニ の両外国人選手の突破から、信条であるランニングラグビーを遺憾なく発揮できれば、開幕3連勝が見えてくるだろう。今シーズンの主役になることができるのか、真価が問われるところだ。
一方、天理大学は開幕戦こそ苦戦したが、前節の近畿大学との試合では持ち味であるFWの運動量とBKの展開力でエリア、ポゼッションともに支配し快勝した。第3節も前節同様、自慢の運動量と展開力でスピーディーなゲーム 展開に持っていきたいところだ。また、天理大学もファウルア・マキシ、トンガ・モセセの両選手が好調であり、両大学 の外国人選手同士のマッチアップにも注目したい。

★ 近畿大学 vs. 関西学院大学 ★

初戦は優勝候補である同志社大学に勝利し、勢いに乗る近畿大学であったが、前節は天理大学に黒星を喫してしまった。しかしながら、稲垣キャプテンを筆頭に惜しみなく身体を張る選手が揃っており、このままでは終わらない はずだ。強みであるモールを絡め、エリアを支配することができれば、近畿大学の展開になるだろう。ロースコアの 試合に持ち込みたいところだ。
一方の関西学院大学は前節、摂南大学との打ち合いに破れてしまったが、後半に見せた集中力と積極性は見事 であった。課題であるゲームの入りを修正し、FWで圧力をかけることができれば、関西リーグでも屈指のBK陣が縦 を突く素早いアタックを展開することができるのではないだろうか。試合開始直後から、身体をぶつけ合う激しい ゲームを期待したい。

関西大学ラグビーリーグ委員 桑原久佳