12月27日(水) 仙台高専・名取 14-50 神戸市立工業高専

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第48回全国高等専門学校ラグビーフットボール大会
仙台高専・名取 VS 神戸市立工業高専

2017年12月27日(水) 13:00キックオフ グラウンド:神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
仙台高専・名取 神戸市立工業高専
14 FULL TIME 50
0 前半 31
14 後半 19
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

猛烈な寒気を孕んだ風が吹く中、仙台高専の先蹴で始まったゲームは、積極的なアタックを仕掛ける神戸高専に、流れが傾いていく。

ショート・ラックでジリジリ前進する神戸高専は8分、仙台高専陣ゴール前スクラムから、NO.8→SHと繋ぎ、パスを受けたWTB14村上が、鋭い当たりと巧みなボディコントロールで、右中間にT。 

SO10岡本がGを決め、0-7と先取する。

FW戦で優勢に立つ神戸高専は、BKもそれに応えるように、ビッグゲインを重ねる。19分、仙台高専陣ゴール前スクラムから右展開、WTB14村上の連続Tでリードを拡げる(G不成功0-12)。

24分には仙台高専陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、最後はFL6宮本が、30分は22mライン付近でのラインアウトから形成したモールを押し込み、LO4前田がそれぞれTを挙げ、仙台高専を0-24と突き放す。33分には神戸高専CTB12竹本のビッグゲインから生まれたチャンスを、WTB14村上が3本目のTに結びつけ0-31とし、前半を折り返す。
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後半早々、神戸高専は、キックオフからの相手の処理ミスにつけ込み、ゲームキャプテンのNO.8音がセンス溢れるラインブレイクで中央にTを挙げる(G成功0-38)と、続く41分にも1T1Gを加え、0-45とする。

ブレイクダウンで劣勢に立つ仙台高専、少ないアタックチャンスも、神戸高専の鋭いダブルタックルに芽を摘まれていたが、ここから意地をみせる。52分、神戸高専ゴール前、左中間スクラムから、NO.8→SHと繋ぎ、最後はWTB11村岡がアングルチェンジで走り込み右中間にT(G成功7-45)。神戸高専のタックルが甘くなったこともあり、連続ラッシュをかける仙台高専は63分、フェイズを重ねると、最後はCTB12佐藤が中央にT。G成功し、14-45と迫るも、時既に遅し。

終了間際に1Tを追加した神戸高専が14-50で、5年ぶり10回目の優勝を勝ち取った。

ここ数年、仙台高専、奈良工業高専の後塵を拝していた神戸高専だったが、緒戦、準決勝での‘勝ちに拘りすぎたプレー(小森田監督)’から一転、決勝では、積極的なラッシュと堅いDFで、仙台高専を圧倒、‘皆で地道に継続してきたプレー’(大野裕貴キャプテン)が結実した。
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(文責:廣島 治)

 

記者会見ダイジェスト

神戸市立工業高等専門学校
小森田 敏監督

2回戦、準決勝では勝ちに拘り過ぎて、一年間こだわってきたプレーが出来ていなかったが、ようやく今日はアタックを中心に‘ウチのラグビー’が発揮できた。強風下、ワンプレー毎に状況判断し、プレーを選択するよう指示したが、果たして的確にプレーしてくれた結果、FWを中心に圧倒出来た。
個々が、ワンプレー毎に判断する力を一年通じて養うよう指導してきただけに、この結果(優勝)は嬉しい。
5年生が3名だけのチームだけに、来年は高専ラグビー全体の更なるレヴェルアップをも目指し、努力していきたい。

大野 裕貴キャプテン
入部以来、ずっと悔しい思いをしてきたので、今年こそ優勝する信念を持って、練習を重ねた。大会に入ってから、2戦は思い通りの試合運びが出来なかったが、選手間でミーティングした結果が、今日のプレーに活かせた。
自分自身は、大会前に肩関節の脱臼で、スターティングメンバーから外れてしまったが、皆に支えられ、優勝という結果を得られたことは本当に嬉しい。