12月10日(日) A-B入替戦 摂南大学 17-28 大阪体育大学

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関西大学A-B入替戦
摂南大学 VS 大阪体育大学

2017年12月10日(日) 12:00キックオフ グラウンド:京都市宝が池公園球技場
レフリー:加藤 真也(日本協会)
アシスタントレフリー:西村 純(関西協会) / 新久 飛鳥(関西協会) / 小島 光明(関西協会)
摂南大学 大阪体育大学
17 FULL TIME 28
12 前半 7
5 後半 21
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マッチレポート

関西A-Bリーグ入替戦・第1試合。Aリーグでは残念ながら勝ち星に恵まれず最下位となった摂南大学とBリーグに降格後3年間ずっと1位を確保し今年も入替戦の切符をつかんだ大阪体育大学との対戦。一発勝負の入替戦、どちらも絶対に勝ちたい(負けられない)一戦である。

摂南大の先蹴りでスタートした。序盤から双方とも気合の入った攻防が続く。摂南大留学生を中心とした強烈なアタックをフィジカルでは負けていない大体大選手がダブルタックルで押し戻し応酬する。
スコアが動いたのは11分。大体大が敵陣ゴール前5M付近でマイボールラインアウトを得る。ここからモールで押し込むかと思わせたが、ボールを動かし、最後はラックから左オープンに展開し、CTB⑬山下真之介がゴールポスト中央まで回り込んでトライ。ゴールはFB⑮松坂泰作が決め、大体大が先制する。(0-7)

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だが、摂南大も30分、相手のノットリリースの反則で得たボールをゴール前5Mの位置に蹴り出す。マイボールラインアウトを押し込み、N0.8⑧マタエナ・イエレミアが押え込み追いかける。(5-7)
その次も、摂南大であった。前半終了間際の39分、またもやゴール前5Mラインアウトの機会を得て、モールに参加したCTB⑬トゥア・サミソニが右中間にトライ。FB⑮岡田翔がゴールを決めて逆転に成功する。(12-7)
1トライ差と僅差で前半を折り返す。

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競ったゲーム。開始10分以内にどちらがスコアするかも注目。
こちらも、大体大であった。5分、敵陣22M付近ラインアウトからフェーズを重ねてボールを運び、最後はPR①松岡啓太が左中間にトライ、ゴールも決まり大体大が逆転に成功する。(12-14)
両チームの攻防のもと、17分、今度は、摂南大がアタックフェーズを重ね、最後はCTB⑬サミソニが本日2本目のトライを奪い、再度スコアをひっくり返す。(17-14)
シーソーゲーム、今度は大体大、24分フィジカルの強さで相手を敵陣に追い込み、最後はモールでHO②柴田椋右がトライし、再逆転する。(ゴールも決まり17-21)

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後半も終盤を迎え、4点差とシビアな点差、どちらが勝つか予想のつかない緊張感の中、摂南大もゴール寸前まで迫るが、大体大もよく返ってしのぐ。
だが、最後にゲームを決したのは、大体大であった。38分、自陣ゴール前でしのぎきった後、敵陣奥深くまでもり返し、フィニッシャーはLO④大嶋凛太郎が中央にトライ、勝利を確かなものにした。(ゴールも決まり17-28)

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入替戦に相応しい緊張感のあるゲームであった。両チームの健闘に拍手を贈るとともに、来期の大体大のAリーグでの活躍と摂南大のAリーグ復帰に向けた奮闘に期待したい。

会見レポート

大阪体育大学 中谷誠監督
勝てて良かったです。4年生が中心になって、この1年間苦しい中成長してくれて、Aリーグの摂南大相手に勝ち切ってくれて、本当に嬉しい気持ちで一杯です。

―この(Bリーグでの)3年間を振り返って?
本当に長かったです。(この3年間は)言葉には表しきれない苦労がありました。その苦労があったからこそ、(今日)頑張れたと思います。
選手たちが自分たちで考えて行動してきたことが今日に繋がった。チームとして「輪になって」勝ち切ったというのが良かったと思います。4年生でメンバーから外れたりすると、なかなかチームに貢献をするということが難しかったのですが、今年は全員が残って最後までやり切ってくれました。それは「輪」の力かなと思います。

大阪体育大学 松坂泰作主将
最初にトライが獲れて、このまま流れに乗っていけるかなと思いましたが、やはり苦しい展開になりました。ただ、そこをどれだけ粘れるかとずっと思っていたので、常にチームには「前を向け」という声をかけていました。
ずっと、ここ(入替戦)に向けてやってきた。昨年の(関西大学との入替戦で)10対10の引き分けから、悔しい思いをしてきたので、ここに向かってやってきた気持ちはどのチームよりも上だと思っていた。

―後輩たちへは?
僕たちでA(リーグ)に上げれたので、後は、後輩たちがAリーグで暴れてくれることを祈っています。

(文責:髙橋茂治)

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■撮影:KRPU 野口美保