2021ムロオ関西大学ラグビーAリーグの開幕を控え、9月11日(土)プレスカンファレンスをオンラインにて実施しました。中尾晃大学委員長には今シーズンの概要と展望、各チームのキャプテンには今シーズンの抱負と注目選手をあげていただきましたので、その様子をお送りします。
1、大学Aリーグの概要と展望
(関西ラグビーフットボール協会 大学委員会 中尾 晃 委員長)
常日頃より関西大学ラグビーにご協力いただきありがとうございます。
2020年は天理大学が関西勢として36年ぶりに全国を勝ち取ってくれました。21年もこの勢いを持ってシーズンを迎えてほしいと思います。しかし、社会の情勢を見ますと、新型コロナウィルス感染拡大は続いており、各チームの活動にも影響を及ぼしています。このような情勢の下、2021年シーズンはポイント制導入等新たな内容となっております。
具体的には、昨年のような変則リーグではなく8校総当たりのリーグ戦とし、開幕は9月18日(土)、12月4日(土)までの12週の間に実施し、12月11日(土)入れ替え戦を予定しています。また、今年度より新たにポイント制を導入いたします。(勝・不戦勝 4点、引分け 2点、負け・不戦敗 0点、ボーナスポイント(①勝敗関係なく4トライ以上 1点 ②7点差以内の負 1点)) 次に、リーグ戦は、75%以上のチーム(6チーム)が、50%以上の試合(4試合)を実施することで成立とし、入れ替え戦を実施したいと思います。残念ながら1節2節は無観客試合とさせていただき、3節以降は来週以降に改めて決めさせていただきたいと思います。
Aリーグの展望ですが、春、夏の結果を見る限り、今年も天理大学を中心に展開されると思います。同志社大学、京都産業大学、近畿大学は春季から元気がよく、チームカラーは違いますが上位を伺える実力は充分にあるはずです。関西学院大学、摂南大学、立命館大学、関西大学も春から夏にかけての練習で充分に力をつけています。リーグ戦ではどのチームも熱い戦いを見せてくれると思います。2021ムロオ関西大学ラグビーAリーグをよろしくお願いいたします。
2、各大学の今シーズンの抱負と注目してほしい選手
天理大学 キャプテン 佐藤 康
関西リーグ6連覇と大学日本一連覇を目指して、先を見据えず1戦1戦ひたむきに頑張っていきます。よろしくお願いします。注目して欲しいのは、ロックのアシペリ・モアラ選手です。攻守にわたって活躍してくれると思います。
同志社大学 共同主将 南 光希
関西リーグ優勝、大学選手権優勝で日本一になる事です。注目選手は、4回生ウィングの和田悠一郎です。走るだけでなく、ディフェンスでも体を張ってくれる選手です。
京都産業大学 共同主将 檜垣 大宇
関西大学リーグ優勝、大学選手権優勝です。また、このコロナ禍の沈んだ状況に少しでも勇気を与え、関西を元気にしたいと思います。注目選手はグランドに立っている15人全員に目を向けてください。よろしくお願いします。
関西学院大学 キャプテン 魚谷 勇波
関西リーグ優勝、大学選手権に優勝して日本一になる事です。注目選手は、1年生フランカーの稲垣直希です。フレッシュマンですが、鋭いアタックに注目して欲しいと思います。
立命館大学 キャプテン代理 成田 義知
チームスローガンとして「バトル」を掲げています。目標は全国ベスト8です。注目選手はキャプテン木田晴斗です。迫力のあるキャリーや見応えのあるプレーに注目して欲しいと思います。
摂南大学 キャプテン 隈元 添太
大学選手権出場を目指し、アタッキングラグビーを中心に観戦してくださる方々がワクワクするようなラグビーをしていきたいと思います。注目選手は、4年生のヴィリアミ・ツイドラキ選手です。高い身体能力があり、バイスキャプテンとしてプレーだけでなく言葉でもチームを引っ張ってくれる存在です。
関西大学 キャプテン 龍田 恭佑
大学選手権出場を目指しています。そのために伝統であるディフェンスの部分とルールの変わったキックの部分を武器に戦っていきたいと思います。注目選手は、2年生SHの溝渕元気です。スクラムハーフとしてリーダーシップを発揮して欲しいと思います。1、2節は無観客になりましたが、観客の前でプレーすることを楽しみにしています。皆様の応援が力になると思いますので、よろしくお願いします。
近畿大学 キャプテン 福山 竜斗
関西リーグ優勝と全国ベスト4以上を目標にしています。春からディフェンスをメインに強化してきました。アタックディフェンスともに近畿大学らしい勢いのあるラグビーを出したいと思います。注目選手は、No.8古寺直希・ウィング植田和磨です。2人とも1年生ですが、春から勢いのあるプレーで近畿大学の中心選手になってきている選手です。
3、報道からの質問に対して(抜粋)
ー(同志社大学へ)夏合宿が無くなった影響はありますか?ー
対外試合ができなかったのですが、それでも大学内でやれることはやってきたので、他のチームに差をつけられることはなかったと思います。
80分間、走り続ける、体を張るというところを秋では注目して欲しいと思います。
ー(天理大学へ)春季トーナメントで同志社大学に敗戦したが、その影響はどうでしたか?またシーズン直前の状況を、昨年と今年を比較してどうですか?ー
春に負けた時は落ち込むこともあったが、それによって得たものも大きかったので、そのような春夏で得たものを秋に発揮したいと思います。昨年と比較はあまりしたくはありませんが、去年はシーズンを通して成長していったと思います。今年もシーズンを通して1試合1試合成長して、最終的に日本一になれたらと思います。
ー(関西学院大学へ)昨年は大学選手権出場を逃しましたが、そこからどんなチーム作りを、どんな面を重点的にやってきましたか?ー
昨年の負けた要因としては、ブレークダウンやデフェンスの部分やセットプレーだと考え、春から取り組んできました。特に夏はブレークダウンに取り組んできました。秋は、ブレークダウン、激しいディフェンスに注目して欲しいと思います。
その部分ではSH橋詰学が注目して欲しい選手です。
ー(京都産業大学へ)広瀬監督に変わって何かチームが変わったと感じる所はありますか?また、天理、同志社を倒して優勝するためには何が大事だと思いますか?ー
監督が変わって特に変わったと感じるところはありません。セットプレーの強化、80分間走り切るという所に重点を置いて全ての練習に全力で取り組んでいます。天理、同志社を倒すには、大事な場面でのタフさが大事になってくると思います。
ー(立命館大学へ)鬼束新ヘッドコーチに変わってチームへの影響は?ー
これまでやってきたことを尊重して指導していただいていまので、特に変わったところはありません。バックス出身のヘッドコーチですので、バックスに目を向けて指導していただいています。中林前ヘッドコーチには特にスクラムやモール等FWを重点的に指導していただいています。