1月6日(金) 全国地区対抗大学ラグビー大会 鹿児島大学 29−41 中部大学

ws_l1263
第67回全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会 決勝
鹿児島大学 vs 中部大学

2017年1月6日(金) 13:00キックオフ グラウンド:パロマ瑞穂ラグビー場
鹿児島大学 中部大学
29 FULL TIME 41
19 前半 19
10 後半 22
詳細
(日本協会公式)

マッチレポート

準決勝で鹿児島大学は東京学芸大学に、中部大学は札幌大学に快勝し、好カードが予想される決勝、中部大学のキックオフで試合が開始された。
開始早々、鹿児島大学は中部大学のキックオフを確実にロングキックで返し相手陣へ地域を進める。
前半2分、ブレイクダウンからのターンオーバーでチャンスを得た鹿児島大学は相手陣ゴール前へFWで前進すると右へBK展開、⑭久津輪が右中間にトライ、コンバージョンも成功し7-0と先制する。
対する中部大学は前半8分、中盤でボールを継続すると⑦小堀が中央から抜けだし⑭多根につなぎトライ、コンバージョンも成功し7-7と振り出しに戻す。その後、鹿児島大学は前半12分、好タックルからターンオーバーに成功、⑨赤坂から⑪田代に渡りトライ、12-7とする。
勢いのついた鹿児島大学は、直後の14分、キックオフから⑩中尾が自陣からビックゲイン、最後は⑫保田が中央にトライ、コンバージョンも成功し19-7と引き離す。
一方、中部大学はスクラム、モールで優位に立つ。
前半17分、ペナルティーからラインアウトを選択するとモールで前進、FWで攻撃を重ね、⑥牛丸が中央にトライ、コンバージョンも成功し19-14と詰め寄る。
その後、中盤での攻防が続くが均衡を破ったのは中部大学。
前半25分、中盤のスクラムから大きく左展開、⑪鵜飼が走りきりトライ、19-19と再び振り出しに戻す。
その後、双方の激しい攻防が続くが得点には至らず前半が終了した。

後半開始直後、鹿児島大学が地域を進める。
対する中部大学も自陣から果敢に攻撃を重ねる。ペナルティーで相手陣に地域を進めるとゴール前へ。
絶好のチャンスを作るもオブストラクション、逆に鹿児島大学は大きく地域を前進する。
しかし、今度は中部大学の好判断。ペナルティーを得てやや甘くなった鹿児島大学の防御を崩していく。
すると、後半11分、相手陣中央スクラムからFWが前進、最後は⑤加藤が右中間にトライ、コンバージョンも成功して19-26、この試合初めてリードを奪う。その後、中盤でのターンオーバーの応酬から中部大学が引き離す。
後半16分、中盤のラックから⑨三上が防御の一瞬をつき独走して中央にトライ、19-31とする。
さらに中部大学は相手陣ロングキックからチャンスをつかむ。
後半21分、キックカウンターから前進するとFWの連続攻撃、最後は大きく左に展開し⑬岡本が左隅にトライ、19-36と勢いは止まらない。
追いつきたい鹿児島大学は、後半29分、ラインアウトをスチールすると巧みにボールを継続、最後は㉑八木が右中間にトライ、24-36とその差を縮める。
対して中部大学は、後半34分、自陣のラックから⑨三上が再び判断よく抜けだしそのままトライ、24-41とする。
試合はこのまま終了するかと思われたが鹿児島大学は終了間際、ペナルティーから速攻、渾身の攻撃を重ね、⑭久津輪がトライ、29-41と意地を見せるがノーサイド。
中部大学が2回目の出場で初優勝を決めた。

(文責 早坂一成)

フォトギャラリー

撮影者:清水良枝