11月30日(日) 関西大学 vs 摂南大学
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグ最終節は快晴、無風でグラウンドコンディションも素晴らしい東大阪市花園ラグビー場に開幕戦と同じ全8チームが集結した。
第2グラウンドの第一試合は関西大学(以下、関西大)VS摂南大学(以下、摂南大)が対戦。
関西大は前節に僅差で勝利したディフェンスでの規律を守り、強みのモールで
Aリーグ残留をかけたベストな戦いをしたい。。
摂南大は最下位が決まっているが、本来の姿であるボールをつなぐラグビーを心掛け最後は楽しいラグビーで初勝利を目指す。

摂南大SO⑩村上剛琉キャプテンのキックで試合開始。
試合開始から敵陣まで攻める関西大は8分、ハイタックルのペナルティからFB⑮堂免遙生がタッチに蹴り出しゴール前13m左ラインアウトからスロワーHO②大林直人からLO⑤中村豪がキャッチ、モールを形成しHO②大林がそのまま押し込み左中間に先制トライ、GK不成功。5-0。
11分、今度は摂南大がペナルティからSO⑩村上がタッチに蹴り出しゴール前6m右ラインアウトからHO②三羽了からLO④神野康生がキャッチ、モールを形成しSH⑨薬師寺仁平がそのまま押し込み右中間にトライ、GK不成功。5-5。
20分、関西大はコラプシングのペナルティからFO⑮堂免がタッチに蹴り出し、ゴール前5m右ラインアウトからHO②大林からLO⑤中村キャッチしモールを形成、そのままHO②大林が押し込み右隅にトライ、GK不成功。10-5。
26分、再び関西大がペナルティからFB⑮堂免がタッチに蹴り出しゴール前20m右ラインアウトからHO②大林からLO④岡田薫瑠がキャッチ、モールを形成し押し込み最後はHO②大林からパスを受けたSH⑨嘉悦滉太がトライラインまで走り切り右中間にトライ、GK不成功。15-5。
反撃に出たい摂南大は35分、オフサイドのペナルティからゴール前20m右中間からショットを選択しWTB⑭寺西秀騎がPGを成功。15-8。
44分、再び摂南大がゴール前5m右中間からスクラムを選択、SH⑨薬師寺仁平→SO⑩村上→WTB⑭カストン・マイケルズからCTB⑫白栄優太と渡りFB⑮前田晃明が倒れながらパスを受けたWTB⑭マイケルズが左隅にトライ、GKも難しい角度からCTB⑬ジョシュア・ナレヴィアが成功、15-15と同点として前半が終了。

関西大FB⑮堂免のキックで後半開始。
開始から関西大の動きが良くなり2分、自陣8m右中間からキックを受けたWTB⑭正田青海→FB⑮堂免→WTB⑪遠藤亮真からパスを受けたFL⑥奥平一磨呂キャプテンが前進、フェーズを重ね最後はSO⑩﨑田士人からパスを受けたFB⑮堂免が中央を突破しゴールポスト下にトライ、GKもSO⑩﨑田が成功。22-15。
攻撃の手を緩めない関西大は8分、自陣10mからフェーズを重ね最後はSH⑨嘉悦からパスを受けたWTB⑭正田が相手ディフェンスをかわしゴール前2mまで持ち込みオフロードパスを受けたSH⑨嘉悦がゴールポスㇳ右にトライ、GKもSO⑩﨑田が成功。29-15。
11分にはゴール前10m右中間からFL⑦三木翼が右中間にトライ、GKもSO⑩﨑田が成功。36-15。
意地を見せたい摂南大は20分、ゴール前6m左中間スクラムからパスを繋ぎ最後はSH⑨薬師寺からパスを受けたSO⑩村上が左中間に飛び込みトライ、GKもCTB⑬ナレヴィアが成功。36-22。
25分、関西大が相手ディフェンスをかわしCTB⑫吉良陸人が左中間にトライ、GKもSO⑩﨑田が成功。43-22。
31分にも関西大がパスを繋ぎ最後はSH⑨嘉悦のオフロードパスを受けたNO8⑧谷口永輝が左中間にトライ、GKは不成功。48-22。
摂南大もゴール前まで攻め込むが関西大途中出場CTB㉒溝端琉碧のスティールでチャンスを逃がす。
関西大は途中出場の選手達も動きが良くインゴールまで攻めるがグラウンディングが出来ずノーサイドとなる。

関西大が48-22と勝利しAリーグ残留も決めた。
敗れた摂南大は入れ替え戦で戦うことになるが、つなぐラグビーで得点も重ねており必ずAリーグに復帰することを願う。
POMには冷静な判断と華麗なパス捌きで得点にも貢献した関西大SH⑨嘉悦滉太選手が選ばれた。

会見レポート
摂南大学
瀬川智広 監督
摂南大学は8位で入れ替え戦が決定している中で、順位に関係なく摂南大学らしくボールを動かすラグビーをしていこうと準備をしてきたのですが、体調を崩す選手が数名いて急遽メンバーが代わり、ベストな布陣ではありませんでしたけど、学生たちは一生懸命に頑張ってくれました。入れ替え戦が1試合残っていますので、卒業していく4年生も含めて、今年の1年間の集大成として、ベストの状態に持っていけるように2週間しっかり準備していきたいと思っています。
村上剛琉 キャプテン
Aリーグでの勝利を目標にしていましたが、今シーズンは最後まで勝ち星をあげることができず終わってしまったことは悔しかったですが、もう1試合あります。来年もAリーグで関西優勝にチャレンジできる権利を得るために、しっかり勝利して来年のチームにつなげたいと思います。

Q.前半を同点で折り返しての、後半の入りはどうであったか?
瀬川監督
相手陣で試合をしていれば勝機はあると思っていましたし、選手の疲れもなかったので自信をもって送り出しましたが、最初にトライされた時点から関西大学の勢いに乗ったアタックに対して、受けてしまった部分が大きいかなと思っています。もっとデフェンスで前に出て、ボールを取り返してアタックすることができれば違った展開になったかなと悔やまれます。
Q.後半14分にカストン選手が交替しましたが、体調なのか戦術的なものか?
瀬川監督
戦術面です、センタ―のところを厚くしておきたかったという理由です。
Q.前回の試合に比べて、ボールがオフロードでよくつながる場面が多くあったように感じたが?
村上キャプテン
前回の立命戦の最後にそういうプレーが出たので、この試合は最初からそれができるように準備はしてきました。
Q.インフルエンザでメンバーが変わったことで試合への影響は?
瀬川監督
48時間前のメンバー発表から3人が入れ替わりました。本来であればメンバーが代わってもそれを埋めていくことが必要です。代わった選手はよく頑張ってくれましたが、層の厚さも含めて力をつけていく必要があるかなと思います。
関西大学
佐藤貴志 監督
関西大学としましては、負けたら入れ替え戦、勝てば上位に上がるという中で、この奥平キャプテンの代の最後のプレッシャーのかかる試合でした。前半は拮抗した部分があったのですが、後半に入って今までやってきたことを思う存分に発揮してくれて、このような結果になったことをうれしく思っています。
奥平一磨呂 キャプテン
自分たち4回生の最後の試合ということで、今週1週間準備して、部員全員で結束して勝つことができました。本当に嬉しく思います。

Q.来期に向けての課題と収穫は?
佐藤監督
この4年生は仲が良くてエネルギッシュな代だったと思います。練習から、試合、応援とチームとしての結束力という良いものを残してくれたと思います。来年は彼らの残してくれた結束力のあるチームを作ってくれたらと思います。
奥平キャプテン
5勝を目標にスタートして、それができなかったのは残念ですけど、最後3勝として入れ替え戦を回避できました。結束力を形として残せたのが4回生として嬉しく思います。
11月23日(日) 立命館大学 vs 摂南大学
マッチレポート
関西大学ラグビーAリーグ第6節の最終戦は、風のない秋晴れで17℃の絶好のコンディションの中、現在6位の立命館大学(立命大)に対して現在8位の摂南大学(摂南大)が挑むかたちの一戦となった。両チームともAリーグ残留に向けて負けられない戦いで、特に摂南大は今季初勝利を目指した。
立命大SO⑩初田航汰のキックで試合開始。
試合が動いたのは前半6分。立命大のタッチキックを右サイド30ⅿ付近でキャッチした摂南大が突進、相手陣右22mライン付近の2度目のラックから左オープンに展開し、中央30m付近でパスをもらったWTB⑪カストン・マイケルズが鋭いステップで5人の立命大ディフェンスをかわして走り切り最後はゴール中央にトライ。WTB⑭寺西秀騎のコンバージョンキックも決まり、摂南大が7-0と先制する。
対する立命大は前半11分、相手陣右サイド残り10m付近でのスクラムから摂南大の反則で得たフリーキックから左に展開してFWで突進、3度目のゴール前左中間付近ラックから左サイドをついたFL⑥榎本匡志がトライ。CTB⑫中村颯汰のコンバージョンキックも決まり、立命大が7点を返し、7-7とする。
前半15分、立命大は自陣右中間22m付近のラックからSH⑨香山創祐がハイパントしたボールをWTB⑭三浦遼太郎が後ろにはたき、それをキャッチしたHO②大本峻士が突進してできた自陣22mセンター付近のラックからSH⑨香山CTB⑫中村CTB⑬藤原洋斗が左サイドに素早く展開FB⑮久保田創大が大きくゲインし、最後はセンターライン付近でパスをもらったWTB⑪御池蓮二が50mほど独走してゴール中央にトライ。CTB⑫中村のコンバージョンキックも決まり、立命大が7点を追加し、14-7とする。
対する摂南大は前半23分、自陣左サイド10m付近で立命大のホールディングで得たPKで敵陣左サイド奥に蹴りこむもタッチラインを越えず、立命大に蹴り返されたボールをキャッチした⑩村上剛琉からパスをもらったFB⑮前田晃明が自陣中央10m付近から相手陣左サイド残り15m付近に見事に蹴りだし50:22成功。摂南大ボールのラインアウトからの5フェーズ目、相手陣右中間30m付近のラックからSH⑨薬師寺仁平が左足で蹴りだしたボールが左サイドゴール前で大きくワンバウンド。それをキャッチした立命大FB⑮久保田を摂南大CTB⑬公文毅京とWTB⑭寺西がタックル、最後はボールをもぎ取ったWTB⑭寺西が左サイドにトライし、摂南大が12-14に追い上げる。
前半27分、立命大は相手陣右30m付近のラインアウトから左に展開、中央22mライン付近のラックから左に素早く流れるようなオープン攻撃で最後はWTB⑭三浦がゴール左サイドに走り込みトライ。CTB⑫中村のコンバージョンキックも決まり、立命大が21-12とする。

さらに前半37分、立命大は相手陣左10m付近のラインアウトをLO⑤名取稜太郎がキャッチしモールを形成、そこからFW・BK一体となって10mほど押し込んでHO②大本が左中間にトライ、CTB⑫中村のコンバージョンキックも決まり、立命大が28-12と摂南大を突き放して前半を終えた。
後半は摂南大SO⑩村上のキックで試合開始。
後半3分、立命大は自陣残り25m付近のマイボールスクラムから素早く左に展開、素早いパス回しで自陣左サイド45m付近まで戻すと、ラックからWTB⑪御池が大きく突破し相手陣左サイド10mライン付近でラック、そこから右に大きく展開して2度目のラックからSH⑨香山HO②大本SO⑩初田と右につないでCTB⑫中村が右中間にトライ。ゴールも成功し35-12とリードを広げた。
追う摂南大は後半10分、ハーフウエィライン付近からの立命大のキックを、自陣左サイド22mライン付近でキャッチした摂南大BK相手DFをかわしながら自陣中央10mライン付近まで前進すると、ラックからFW・BKが一体となって力強く前進を繰り返し7フェーズ目にCTB⑬公文がラックサイドを抜け出してゴール右にトライ。WTB⑭寺西のコンバージョンキックも決まり、摂南大が19-35と追い上げる。
さらに摂南大は後半18分、相手陣10mライン付近で立命大のハイタックルを誘い、PKで大きく前進。相手陣右残り10mのラインアウトからモールを組んで押し込み、最後はSH⑨薬師寺が右隅へトライ。ゴールは外れたものの 24-35と点差を縮めた。
立命大は後半29分、立命大陣に長く攻め続けた摂南大を懸命のディフェンスでしのいだ立命大はノックオンで得た自陣左サイド22m付近のスクラムから右へ展開しキックを絡めながら前進。摂南大がキックで返すと立命大はキャッチからFW・BK一体となって素早いアタックを継続。最後は相手陣右中間35m付近でパスをもらったFB⑮久保田がゴール右サイドへグラバーキックしてそのままトライ、CTB⑫中村のコンバージョンキックも決まり、立命大が42-24。

後半34分、立命大は相手陣右10mライン付近のスクラムで得たPKから一気にゴール前5m付近まで前進。ラインアウトから左右に揺さぶり、最後はショートパスをもらったWTB⑭三浦がゴール右サイドに飛び込みトライ。CTB⑫中村のコンバージョンキックも決まり7点追加、立命大が49-24と摂南大を突き放す。
ロスタイムに入り、このままでは終われない摂南大は、相手陣左残り10m付近のラインアウトから猛攻。
後半42分、攻め続ける摂南大は相手のオフサイドから得た相手陣中央残り5m付近のPKからNo.8⑧ヴィリ・モアエテアウがそのまま持ち込みトライ、WTB⑭寺西のコンバージョンキックも決まり、摂南大が31-49としたがここで試合終了。

立命大が49-31のスコアで勝利。
この試合のプレイヤーズオブザマッチは、1トライと7本のコンバージョンキックすべて成功し大きく勝利に貢献した、立命大CTB⑫中村颯汰選手が選ばれました。

この結果、立命大は今シーズン2勝目をあげ勝点を9とし、A残留をかけて最終節に挑みます。摂南大はA8位(最下位)が確定、今シーズン初勝利をかけて最終節を戦います。
会見レポート
摂南大学
瀬川 智広監督
勝ち星がない中で、摂南大らしくボールを動かしていこうという意図を持って試合に臨みました。学生達は積極的にボールを動かそうと良い部分もありましたが、立命館大さんのキックをうまく使った攻撃に少し翻弄された部分がありました。
次節最後の試合になりますが、もう一度学生達にラグビーを楽しんでもらいたいと思っていますので、この一週間、卒業して行く4回生を含めてラグビーを楽しみたいと思います。
村上 剛琉キャプテン
前節までは、形とかポッドやシェイプに拘ったアタックばかりになってしまっていて、摂南らしいボールをつなぐラグビーを忘れてしまった所がありました。(前節の)同志社大戦を終えて、ボールをどんどん動かす摂南らしいラグビーをしていこうと(準備を)しました。(今日の試合の)前半はその部分が少ししか出せなくて、相手のリズムになっていましたが、後半の最後は摂南らしいアタックが見えて来ましたので、(最終節の)関西大戦では、最初から摂南らしいアタックが出来るようにしっかり準備したいと思います。

Q、今シーズンを振り返って
瀬川監督
関西で優勝するようなチームになろうという目標を持って、学生達は本当に真面目に真摯に取り組んでくれました。(しかし)結果が出ないとどうしてもネガティブな方向の修正ばかりに目が行ってしまいがちですが、ラグビー人口が減っている中でも、色々な方々の支援を受けて大学までラグビーを続けてくれている中で、勝たなくてはいけないとか、勝つためにという部分に縛られてしまっているような気がしています。私自身、ラグビーに恩返しがしたいと思って、学生達と過ごしています。昨日の立命大さんとジュニア。コルツ戦がありましたが、勝つ部分だけにフォーカスしてしまって、ラグビーを楽しんでいないように感じました。4回生はラグビーを続けられない人が多いのですが、あと数試合しか出来ないという中で、ラグビーの楽しさ、もっと言えば摂南に来てどんどんボールを動かすスタイルが楽しいという事でやって来たのを、もう一度取り返して、次の関大戦、入替戦を楽しめる位にチームを上げて行きたいと思います。
Q、立命館大のキックに悩まされたとの事ですが、試合中、キャプテンはどう感じておられましたか?
村上キャプテン
キックを蹴ってくる事自体は(試合前から)分かっていたのですが、ディフェンスがもっと前に出て、キッカーに選択肢を与えないようにプレッシャーを掛けなくてはいけないのですが、中途半端に出てしまって、裏のスペースをうまく使われたなと感じました。
立命館大学
小寺 亮太ヘッドコーチ
本日はありがとうございました。立命館としては勝点が後1ポイント欲しかったのですが、摂南大の粘り強さに合い、我々自身がもう少し成長できる部分が残ったなと思います。次の試合に向けては、今シーズンを通して成長できた部分を余す事なくゲームで出せるように、来週は今シーズン最高の試合にする為に、最高の準備をしたいと思います。
島 正輝キャプテン
今日は勝ち切るという事が出来てホッとしています。2年前の摂南戦で勝点を気にし過ぎて勝つ事が出来なかったという反省点があったので、そこは(勝つ事が出来て)反省点を活かせたかなと思っています。(試合内容は)良いアタックもあったのですが、ディフェンスの部分、タックルの部分で精度が悪かったので、その点が次の試合に向けての修正点です。

Q、シーズン当初は上手くいかなかった所からどのように立て直して来られましたか。
島キャプテン
最初に立てた目標は、関西制覇というものですが、4連敗した後、4回生で集まって、関西制覇はできないけれども、関西制覇出来る努力量をちゃんとやり切ろうと話をしました。それをチーム全員に話をして、そこから上手く立直ってきたと感じました。
Q、入替戦を回避する為に、最終戦(同志社大戦)に向けての意気込みは。
島キャプテン
入替戦はあまり気にせず、最後の同志社戦を勝ち切るという事にフォーカスしたいと思います。結果的に入替戦を回避出来たらそれで良いと思います。自分達のやりたい事を明確にして(同志社戦の)80分間やり切りたいと思います。
Q、試合を通してキックをうまく使っている印象がありましたが、ゲームプランとしてはどうでしたか
小寺ヘッドコーチ
9番SHに香山創祐を入れていますが、彼のキックに期待して彼のキックで前に出て、三浦遼太郎で競っていくという事を今シーズン磨いて来たのですが、シーズン当初香山が怪我で試合に出られなかったのですが、(復帰して)徐々にゲームの中で出てきた点と、去年まで山下という良いキッカーが居たのですが、彼が卒業したので、今シーズンはバックス全員がキックを蹴れるように練習して来た成果が出てきたと思います。今日も久保田創大が非常に良いキックを裏に蹴ってくれていました。
島キャプテンも言いましたが、立てたプランをやり切る、それを信じてプレーに反映させるというような良いサイクルが生まれおり、選手の成長を感じている所です。
11月23日(日) 同志社大学 vs 関西大学
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第6節の最終戦は晴れ、無風のたけびしスタジアム京都で現在下位4校が対戦。Aリーグ残留に向けての戦いが始まる。
第1試合は同志社大学(以下、同志社)VS関西大学(以下、関西大)が対戦。
現在5位の同志社はFW、BKともバランスが良く、ラグビーに向き合う姿勢を貫き連勝を目指す。
現在7位の関西大はスクラム、コンタクト、ブレイクダウンも成長している、良い面を伸ばしてこの一戦に挑む。
同志社SO⑩大島泰真キャプテンのキックで試合開始。
最初にチャンスを掴んだのは関西大7分、同志社のキックを10m付近でキャッチしたFB⑮堂免遙生からパスを受けたSO⑩﨑田士人が前進、ラックからSH⑨嘉悦滉太→FB⑮堂免→NO8⑧谷口永輝からパスを受けたWTB⑭正田青海がタッチ沿いを走り切り右隅に先制トライ、GK不成功。0-5。
攻撃のリズムを掴んだ関西大は23分、1m左ラインアウトからスロワーHO②大林直人からFL⑥奥平一磨呂キャプテンがキャッチ、SH⑨嘉悦から右に展開、フェーズを重ねFB⑮堂免のキックパスをゴールエリアで押さえたWTB⑭正田が再びトライ、GK不成功。0-10。
28分、再び関西大がオフサイドのペナルティからFB⑮堂免がタッチに蹴り出し、ゴール前12m左ラインアウトからHO②大林からFL⑦三木翼がキャッチ、モールを形成し最後はNO8⑧谷口が左中間にトライ、GKは不成功。0-15。
43分、今度は同志社がゴール前20m中央のペナルティからショットを選択し前節でもキックで勝利に貢献したSO⑩大島がPGを成功、3-15。
後半に向けて希望を与える得点となって前半が終了。

関西大FB⑮堂免のキックで後半開始。
後半の2分、最初にチャンスを掴んだのは同志社、自陣からHO②長島幸汰が中央を突破しパスを繋ぎ、SH⑨田中心温からSO⑩大島の絶妙なタップパスを受けたFL⑦土肥祥太朗が左中間にトライGK不成功、追い上げる。8-15。
18分、関西大がノットリリースのペナルティからタッチに蹴り出し、ゴール前20m右ラインアウトから左に展開、ラックからサイドを攻め最後はPR①福井鼓生が右中間にトライ、GKもFB⑮堂免が成功。8-22。
31分、同志社がゴール前20m左ラインアウトから途中出場スロワーHO⑯荒川駿からNO8⑧西本龍太がキャッチしパスを繋ぎCTB㉓隅田誠太郎からパスを受けたCTB⑬森岡蒼良が巧みなステップで相手をかわし左中間にトライ、GKもSO⑩大島が成功。15-22。

37分、再び同志社が自陣から攻め込みSH㉑石田太陽が中央を突破しラックからPR⑰李星河→SO⑩大島のキックパスを受けたWTB⑭岩本総司が相手ディフェンスをかわし右中間にトライ、GK不成功で同点のチャンスを逃す。20-22。
このまま逃げ切りたい関西大がFW、BKが一体となりインゴールまで攻め込むがグラウンディング出来ずノートライ、トライラインドロップアウトから攻める同志社は最後の力を振り絞り攻め込むがノットリリースのペナルティでノーサイド。
関西大が逃げ切り22-20で勝利。

関西大がトータルの勝点が8、同志社も10となり拮抗したまま両校共、最終節に残留をかけた戦いが続く。
POMには先制トライと追加トライを奪い勝利に貢献した関西大WTB⑭正田青海選手が選ばれた。

会見レポート
同志社大学
永山 宜泉監督
今日はお集まり頂きありがとうございます。
ゲームプラン通り、学生たちは一生懸命やってくれましたが、私の分析が甘かった部分があり、接点の部分で関西大学さんが思ってたより強かったかなと思います。
また、日光を背負っている時や、天候の状況など臨機応変にゲームを組まなくてはいけなかったところが私の反省です。
選手たちはよくやってくれたと思います。
大島 泰真キャプテン
僕の責任かなと思います。

Q.ゲームプランの分析が甘かったとのことですが、試合の入りにどういった影響があったかと、どういうところが違っていましたか。
永山監督
ゲームプラン的には、関西大学さんもキックゲームをするチームなので、キックとラインアウトという形の試合になるだろうと思っていました。同志社も優秀なキッカーがいるのでその部分で優位に立てるかなと思っていたのですが、そこは関西大学さんも整備されていて、穴がなかなか作れなかったところが分析ミスかなと思います。
Q.前半と後半で切り替えた部分はありますか。
永山監督
前半に思った以上に点差が離れてしまったので、後半は太陽を背負うところでキックに関しては有利に立てるかと思いましたが、展開をしないと追いつかないという状況で早めにランナーを入れていくという形になりました。
Q.気持ちの面ではどのようなことを考えながらプレーしていましたか。
大島キャプテン
思ったより接点が強かったなと思いました。
Q.次節の最終戦は入れ替え戦もかかってきます、どのような試合をしたいと考えますか。
大島キャプテン
正直なところ、何も考えられません。絶対勝ちますが、切り替える時間を頂きたいなと思います。
Q.最終戦まで時間がありませんが、早急にどんなところを整備すべきですか。
永山監督
今から1週間で大きく伸びることはないと思いますが、今日のゲームは間違ってはいないと思います。
ミスを挽回できなかった部分もありましたが、やることは同じで、あとは気持ちの持ち方で、もっと自分たちのラグビーをしないといけないかなと思います。
4年生は今年本当に一生懸命ラグビーに取り組んでくれましたが、まだまだ得点能力は低いので、あと一歩二歩ドライブするところが足りないかなと思います。そのあたりを修正していきたいと思います。
関西大学
佐藤 貴志監督
今日の試合にはとても感謝しています。
私達が春から取り組んで来たところを、この大切な試合に相手の強みやうちの強みを学生たちが分析して実行できたとこが今日の勝利に繋がったと思います。
ただ、まだ精度を高められる部分は多々あるので、短い時間ですが次のゲームに向けて学生たちと分析して、今年のベストな試合をできるように準備していきたいと思います。
奥平 一磨呂キャプテン
この試合は負けたらあとがないところで、勝ち切れたところは本当に嬉しく思います。
自分たちの強みを出せたところが今日の勝利に繋がったと思います。

Q.今日の勝因はどこにありましたか。
佐藤監督
いくつかありますが、私達の強みのモールでしつこくこだわって信じてやってくれたところです。
また、最後のディフェンスも規律高く守ってくれたところが勝因だと思います。
Q.途中、同志社に2点差まで追いつかれましたが、そこから流れを引き戻した要因は。
奥平キャプテン
いつもなら、取られると流れをもっていかれがちだったのですが、取られてもキックオフで気持ちを入れ替えてリスタートできたところだと思います。
Q.最後に、ショットではなくタッチ・ラインアウトの選択の意図は?
奥平キャプテン
点数と、残り時間と、自分たちの強みを考えました。メンバーにも常に声をかけ続けました。
Q.最後のディフェンスとペナルティを取れたときの気持ちは?
奥平キャプテン
粘って勝った瞬間だったのでとても嬉しかったです。
Q.次の最終節も大事な一戦が残っていますが、意気込みを聞かせてください。
奥平キャプテン
4年生がラスト試合になるように、しっかり準備していきたいと思います。
11月16日(日) 天理大学 vs 近畿大学
マッチレポート
第6節2試合目、ここまで5連勝(勝点25)の天理大学と2勝3敗(勝点10)の近畿大学の一戦。
天理大学(天理大)は前節関西学院大学(関学大)に完封勝利し、大学選手権に向けて調子を上げてきている。他方、近畿大学(近大)は選手権出場のためにはもう負けられない。昨年この会場では逆転での勝利をおさめているのだが。
快晴、きれいに手入れされた天然芝のピッチで、近大のキックオフで始まった。
ノット10M、センタースクラムだが、近大にフリーキックが与えられる。すぐにリスタートで展開するも、パスミスから天理大がターンオーバーする。
3分、天理大はこのターンオーバーボールを左へ大きく展開し、相手のタックルを受けながらも敵陣22Mの内側までボールを運ぶ。ハイタックルのアドバンテージをもらう中、NO8⑧木下颯がゲイン、SH⑨朝倉達弥がテンポよくさばき、SO⑩上ノ坊駿介からCTB⑫和田雄翔そしてWTB⑭平松麟太郎とパス、WTB⑭平松はタックルを受けながらも体をひねり右隅へ器用に片手でボールを置きトライ。難しい位置からのGKはSO⑩上ノ坊が見事な弾道で決めて先制する。(7-0)
18分も天理大。FL⑦太安善明のスチールからPR①森仁之輔のゲインなど、またまたミスなくボールをつなげ続ける。こちらもアドバンテージの中、SO⑩上ノ坊から左大外で構えるWTB⑪フコフカ・ルカスに絶妙のキックパス、走り込み左隅に抑えてリードを広げる。(12-0)
この後、近大が何度かゴールに迫るも天理大のデフェンスの壁に阻まれるという展開も多くあったが、そのまま得点は動かず前半が終わる。

後半は、天理大のリスタートキックで始まる。
2分、後半先制したのは近大だった。自陣22M付近のラインアウトでターンオーバー、FL⑦加藤礼暉がいっきに敵陣までブレイク、WTB⑪岸未来が数人かわし、最後は決定力のあるFB⑮太田啓嵩が左隅にトライで追る。(12-5)
6分、だが、次は天理大。敵陣22Mラインアウトから右へ展開、一旦FWのLO④大西一平が体を当てて前に出る。FWでラック周辺を攻めながら、ここでもアドバンテージをもらった後、SO⑩上ノ坊からCTB⑬山田晟大からWTB⑪ルカスへ一対一を難なく交わし右隅へトライ(GK成功)で引き離す。(19-5)
追いすがりたい近大だったが、天理大の守りは固い。
19分、こちらも天理大。敵陣22Mの安定したスクラム、SH⑨朝倉からSO⑩上ノ坊にパス、SO⑩上ノ坊の非凡な個人技でスルスルと抜け出し、右中間へトライ(GK成功)で引き離しにかかる。(26-5)
このキャプテンSO⑩上ノ坊のトライから天理大のギアが上がる。
24分にFL⑥アリスター・サウララ、34分にSO⑩上ノ坊、41分と44分にはCTB⑬山田がトライ(GKもすべて成功)、最後は大きく引き離してゲーム終了となった。(54-5)

後半の開始早々に一本とられたが、前節の関学大戦の完封からデフェンス力に凄みを増した感。次節の京都産業大学との優勝決定戦に向けて万全の仕上がりのように見えた。
他方、近大は大学選手権への道は閉ざされたが、最終節は次年度に繋がる悔いのない戦いをみせてくれるであろう。
POMは、先制トライや強烈なタックルを魅せたWTB⑭平松麟太郎に贈られた。

会見レポート
近畿大学
神本健司 監督
強みであるセットプレー、特にスクラムで相手にプレッシャーをかけて自分たちの流れに持っていくということを考えてゲームを組み立てました。
相手はデフェンスのいいチームで,タックルを続けてターンオーバーしてスコアするチームなので、こちらはそうならない段階でコンテストキックでプレッシャーをかけてチャンスをつかもうとしていたのですが、マイボールでのセットプレーで早々にボールを失うことが多く見受けられました、スクラムはいいところもありましたので、何とか前半1本でも返して終わりたかったのですが、天理大学さんのデフェンスの強さが際立っていたと思います、完敗という言葉がまさに当てはまると思います。
近畿大学としては、残り2試合5ポイントをとれば3位という目もあったのですが、最終戦を前にその目を絶たれました。
次の試合はキャプテンや4年生も含め次につながる試合にしたいと思っています。
中田悠生 キャプテン
自分たちの強みを出すというゲームプランでのぞみ、それを出せた部分もあったのですが、トライを取り切れないところがあり、自分たちの精度の悪さが出たかなと思います。

Q.天理大のデフェンスについて
中田キャプテン
どれだけ穴を作ってアタックしても、立っているしコネクトが途切れないチームだなと思いました。
Q.選手権の目はなくなったが、次の試合に向けて、プレーやマインド面でどのように向きあっていくか
中田キャプテン
選手権という目標はなくなりましたけど、ラグビーは勝たなければ面白くないです、目標は無くなりましたがそんなことは関係なく、次の試合も勝ちにこだわて戦い抜こうと思います。
神本監督
どのような姿勢でのぞむのか。間違いなく大事な一戦になると思っています、自分たちがやってきたところを後輩たちが引き継いでくれたらなと思います。
天理大学
小松節夫 監督
近畿大学さんはアタックが多彩で、どんどんフラットに攻めてくるので、うちとしてはそのアタックに対してどういうデフェンスができるか、今年のテーマであるデフェンスからどのようにゲームを作るか、ということでのぞみました。
前半の20分くらいは近大さんのペースで、何度かピンチもありましたけど粘り強く守ってくれて、後半につながったのかなと思います、向こうのミスもあり点差は開きましたけど、今日の成果は前半の粘り強いデフェンスだったと思います。
上ノ坊駿介 キャプテン
近畿大学さんの多彩なアタックに対して受けずに、プレッシャーのあるデフェンスをするだけだと話して試合にのぞみました。
後半の最初に簡単にトライを取られたのは、まだ甘いところかなと思います、しかしその後は勢いのあるアタックができたのでこの結果につながったと思います。

Q.こまかくボールを動かしてくる相手のアタックに対してどのように対応したのか
小松監督
内も外もいろんなことをされるので、とにかくプレッシャーをかけようと、そのプレッシャーが甘くなったら差し込まれて、何回かブレイクされましたので、やはりアタックは上手だなと思ってみていましたが、最後の一線のところで、皆で帰って粘り強くデフェンスしてくれたのがよかったと思いますが、完ぺきには止められなかったですね。
上ノ坊キャプテン
セットピースからのアタックで相手のポジショニングの方が早くで、受けてしまう部分もありました、もっと前へ出てプレッシャーをかけていくことが課題だと思いました。
Q.後半に1本とられて12-5とされたところでチームにどのように声をかけたか
上ノ坊キャプテン
とてもシンプルに相手の速いランナーに外へ振られて取られたので、素早く帰って粘り強いデフェンスをしよう、気にせずにデフェンスもアタックも天理のエナジーを出していこうと話しました。
Q.ご自身の今日のプレーについいて
上ノ坊キャプテン
前半のアタックのところで、ゲイン出来ていないところで、ボールを回すだけになっていたので、もう少し頭を使って相手のデフェンスを崩す工夫をすればよかったです、またキックのところであまりエリアをとれなかったのでキックも修正しなければと思います。
コンバージョンキックは今まであまり当たっていなかったので、今日の8本中7本の成功は練習した成果が出たと思います。
Q.全勝同士で京産大と対戦することについて
小松監督
京都産業大学さんは強いと思います、今までの対相手の対戦データを考えたらうちの方が有利と思われる方もいると思いますが、互角だと思います、しっかりとチャレンジします、選手権が決まっていますので、それにつながる試合をしたいです。
上ノ坊キャプテン
ラスト全勝同士の対決で、今までやってきたことを出せるように2週間しっかり準備していきます。
11月16日(日) 関西学院大学 vs 京都産業大学
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第6節の前半2試合は晴れ、無風の神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で優勝を争う3校が出場する。
第1試合は関西学院大学(以下、関学大)VS京都産業大学(以下、京産大)。
関学大は4勝1敗、勝点19を獲得。天理大には敗れたが関西制覇のチャンスもまだありチャレンジャーとしてこの一戦に挑む。
京産大は5連勝、勝点25を獲得。アタックもディフェンスも素晴らしく持ち味であるハードワークで勝利し、関西王者奪還を目指す。
京産大SO⑩吉本大悟のキックで試合開始。
開始から京産大が敵陣で攻め続け10分、10m左ラインアウト、スロワーHO②平野龍からLO⑤石川東樹がキャッチしパスを繋ぎCTB⑬吉岡佑真からパスを受けたLO⑤石川がタッチライン沿いを走り切り左隅に先制トライ、GKは不成功、0-5。
20分、今度は関学大がノットロールアウェイのペナルティからSO⑩新井竜之介がタッチに蹴り出しゴール前5m左ラインアウト、スロワーHO②田中健太からLO⑤梁瀬将斗がキャッチしPR①中田偲響キャプテンを中心としたモールを形成、最後はHO②田中が左中間にトライ、GKもSO⑩新井が成功、逆転。7-5。
30分、京産大がペナルティからSO⑩吉本がタッチに蹴り出し、ゴール前20m左ラインアウト、HO②平野からLO④シオネ・マヘがキャッチしSO⑩吉本からパスを受けたCTB⑫奈須貴大が巧みなステップでゴールポスト下にトライ、GKもSH⑨髙木城治が成功、再逆転。7-12。
互いにペナルティが多く試合運びが難しい戦いであったが42分関学大がペナルティからSO⑩新井がタッチに蹴り出しゴール前5m左ラインアウト、HO②田中からNO8⑧成田龍がキャッチしモールを形成、最後はHO②田中が左隅にトライ、GK不成功、12-12同点として前半が終了。

関学大SO⑩新井のキックで後半開始。
後半最初にチャンスを掴んだのは関学大、2分ゴール前15m右中間スクラム、アーリープッシュのペナルティからNO8⑧成田がクイックタップでゴール前まで持ち込み最後はPR③大塚壮二郎がゴールポスト左にトライ、GKもSO⑩新井が成功、19-12。
7分、京産大がゴール前20m左中間のペナルティからFL⑦伊藤森心キャプテンがショットを選択しPGをSH⑨髙木が成功、19-15。
12分、再び京産大がゴール前5m左ラインアウト、HO②平野からFL⑥石橋チューカがキャッチしモールを形成、最後はHO②平野が左中間に逆転トライ、GKもSH⑨髙木が成功、19-22。
24分、京産大がゴール前27m中央のペナルティからショットを選択しPGをSH⑨髙木が成功、19-25。
27分、今度は関学大がゴール前30m中央のペナルティから途中出場FL⑳小林典大ゲームキャプテンがショットを選択しPGをSO⑩新井が成功、追い上げる。22-25
関学大はトライで逆転、PKでも同点を狙える状況で攻め込むがチャンスを生かせず苦戦する。
42分、京産大がゴール前20m左中間のペナルティからショットを選択しSH⑨髙木がPGを再び成功、京産大が28-22とリードしてノーサイド。

京産大は開幕から6連勝、勝点29を獲得、最終節には天理大学との戦いで王座奪回を目指す。
関学大も敗れはしたが4位の近畿大が敗れたため3位を確保し全国大学選手権の出場を決めた。
POMには素早いパス回しと正確なキックで勝利に貢献した京産大SH⑨髙木城治選手が選ばれた。

会見レポート
関西学院大学
小樋山樹 監督
本日もありがとうございました。先週、弟分である(関学)高等部が(第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会兵庫県予選で)素晴らしい試合をしてくれて、私達も(高等部に)負けてられないという気持ちと、前節の天理大学戦で不甲斐ない試合をしてしまったので、今日は京都産業大学さんに勝ちに行くという気持ちをしっかり持って試合に臨みました。ただ、今日の試合はペナルティーが多すぎました。細かい所のミスは修正が必要なのですが、何より自滅したという所が全てかなと思っています。全国ベスト4を目指すチームとして、それにふさわしいチームにグラウンド内でも外でもならなければいけないと思っています。
中田偲響 キャプテン
まず個人的に前半20分過ぎに怪我をしてしまい、申し訳ないという気持ちでした。チーム全体としては、ペナルティー(が多く)で、自分達のチャンスを手放してしまったと同時に、京産さんの時間を多く与えてしまった点が、今日の敗因だと思います。

Q.ペナルティー(が多かった部分)の所を修正できなかった一番の理由はなんでしょうか?
小樋山監督
まず中田キャプテンが(怪我で)早めに抜けてしまったのは大きかったです。グラウンド内での、声掛け、周りとのコミュニケーションが足りなかった部分もありますが、グラウンド外での規律もまだまだ甘い所があるので、本当に全国ベスト4という高い目標を掲げるにふさわしいチームにならないといけないと思っています。
Q.京産大が日頃からの闘い方を(今日は)変えて来たような感じがしたが、その点の印象は?
小樋山監督
京産さんはフォワードにこだわるチームだと認識していますが、そこで絶対に引かないようにと思っていたのですが、大学選手権に向けてなのかは判りませんが、かなり攻めて来られたと思いました。ただ、自分達のやる事は変わらないので、関学のやる事にフォーカスしていました。
中田キャプテン
監督と同じになりますが、自分達のやる事は変わらない(と考えていましたし)、またディフェンスでも良いプレッシャーを与えられていたと思いました。
京都産業大学
廣瀬佳司 監督
関西学院さんは実力のあるチームで非常に厳しい試合になると思っていました。前半同点で折り返したのですが、後半は学生達がしっかりやってくれると思っていましたが、しっかり勝ち切ってくれて非常に良い試合をしてくれたと思っています。全勝で次の天理戦に向かう事が出来ましたので、しっかり優勝を目指して頑張っていきたいと思います。
伊藤森心 キャプテン
本日はありがとうございました。僕にとっても京産大にとっても、この関学戦は(昨年の)リベンジマッチで、ここに勝つために春からフォーカスして来たので、3点差ではありましたが、勝ち切れた事にホッとしています。ただ、セットプレーやいろいろな部分で課題が見つかりました。天理はもっとタフな相手ですので、もっとレベルアップ出来るように頑張りたいと思います。

Q.前半はお互いにペナルティーが多かったですが、後半は京産大が、特にスクラムの部分でかなり修正出来たように思いましたがその点はどう修正されましたか?
伊藤キャプテン
後半リザーブから入ってくれた猿渡、佐名木がパワフルにモメンタムを産んでくれたのと、レフリーがわかりやすく何が悪いか指摘いただきましたので、その部分をフロントローに伝える事をしました。(また)ラインアウトがどうしても安定しなかったので、敵陣のペナルティーはショットで3点を積み重ねていこうと話をして、このような試合展開になりました。
Q.今日は戦い方を変えて来たという印象を持っているのですが、これは今日のためなのか、先(大学選手権)を見据えてなのか、どうでしょうか?
廣瀬監督
特に変わった意図は無かったです。フィジカルにダイレクトにプレーして、スペースをクリエイトして行くという京産のラグビーをやろうとした結果です。
伊藤キャプテン
関学さんはバックスもフォワードも詰めが早いチームですので、フィジカルバトルで絶対に負けないという事を吉本とも話をしていました。フォワードがフィジカルで80分通して負けている印象はなかったので、自分達からスピードをつけて攻めようと話をしていました。
Q.前半同点で折り返しましたが、ハーフタイムではどんな指示をされましたか?
廣瀬監督
ハーフタイムでは、伊藤と吉本がしっかり話をしてくれましたので、特に指示はしませんでした。スタンドから見ていましたが、なんとなくですが、後半はウチの方が行けるかなあと自信はありましたので、そのまま送り出したという感じです。
伊藤キャプテン
(前半は)自分達の形を崩された失点では無く、自分達のミスから自陣深くに入られてモールで押し切られた失点でしたので、逆に言うとミスが無ければ敵陣で出来ると考えていました。フィジカルで負けていないと思っていましたので、敵陣で試合をやろうと言いました。
Q.2週間後の天理戦に向けての準備は?
廣瀬監督
ここまでの戦いを見ていると天理さんは非常に充実されてるなあと思っています。もう一つレベルアップしなくてはいけないと思っています。いろいろ課題はありますが、部員81名結束してシナジー効果で、最終戦素晴らしいゲームが出来るように持っていきたいなと思っています。
伊藤キャプテン
天理さんは今年の関西を代表するようなチームですし、フィジカルでも上ノ坊キャプテンを中心に前に出てくるチームだと思っています。京産は下剋上で這い上がって来たチームですので、僕の全てをぶつけたいと思います。
11月9日(日) 関西大学 vs 立命館大学
会見レポート
関西大学
佐藤貴志 監督
関西大学としましては、前節負けた中でも(まだ)自力で4位(の可能性を残し)、チームとして一つでも上に行こうと臨みました。試合結果としては残念な結果になりましたが、前節からスクラム、コンタクト、またブレイクダウンにおいて成長した姿を立命館さんに発揮できていた。良い部分はしっかり伸ばして、次節の同志社戦に向けて(学生たちと)頑張っていきたいと思っています。
奥平一麿呂 キャプテン
セットプレーで(前節の)関学戦から成長したところは多くあって、(この部分の安定で)勢いのある時間帯もつくれたのですが、やはりこの(強い雨の)天候の中で相手の好きなエリアで戦わせてしまったことが、この結果に繋がったのではないかと思っています。

Q.競る展開を予想していたが、何が上手くいかなかったのか?
奥平キャプテン
この雨の中、自陣で戦う時間帯が多くて(立命館さんの)FWのモールやピックなど勢いのあるアタックに耐え切れなかった。また、(相手のスティールなどによる)こちらのペナルティで常に自陣に入られてしまったのが、この点差に繋がったのではないかと思います。
立命館大学
小寺亮太 ヘッドコーチ
今日の試合は、キャプテンの島が帰ってきたというのが大きいですが、コーチ陣が良いプランを作ってくれて、それを選手たちが遂行してくれた。それに尽きると思います。関大さんは接点とデフェンスが強いということだったので、敢えて、私たちはそこに勝ちにいくことで試合を有利に進めることがプランだった。それを見事に行ってくれた選手に感謝したいです。
島正輝 キャプテン
今日の試合はやるべきことが明確で、それを80分間徹底するということがテーマでした。それが徹底できたのでこういう結果になったと思います。

Q.あえて、相手の強みに挑むというプラン選択の意図は?
小寺ヘッドコーチ
(われわれは)もともとは外のスペースで(トライを)取るということ、今シーズンに関してはかなり長けていた。逆に中の方のボールキープだったり(が課題)、関大さんのそこを崩せれば(強みと弱みが裏表だと思うので)さらにチャンスが広がるだろうと意思統一しながらやってきた。また、今シーズンは接点のところで負けないということが、関学さんから(シーズンが)始まってそのあともずっと課題になっていた。相手の得意なところで勝つというのは相当な覚悟が必要ですが、選手たちがやってくれて本当に良かったと思っています。
さらに良かったのは、一戦一戦成長していると思う。前節よりも良いゲームができていることが今の良さかなと思っています。
11月9日(日) 摂南大学 vs 同志社大学
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第5節の最終戦は雨、微風の鶴見緑地球技場で現在下位4校が対戦。勝敗次第でAリーグ残留が目標に変わる状況になる。
第1試合は摂南大学(以下、摂南大)VS同志社大学(以下、同志社)。
摂南大は開幕から勝利はないが、接点で良い攻防もありチーム一丸となって勝ち切るラグビーで初勝利を目指す。同志社は1勝3敗、勝点4を獲得。上位校を追い詰める戦いもあり、ラグビーに向き合う姿勢も良く結果を出したい。
風上から攻める摂南大SO⑩村上剛琉ゲームキャプテンのキックで試合開始。
雨の中での試合であったが両チーム共、ミスが少ない攻防が続いた。最初にチャンスを掴んだのは摂南大。15分にゴール前12m中央スクラムからパスを繋ぎ、FL⑥神野康生からパスを受けたFB⑮前田晃明が走り切りゴールポスト左に先制トライ。GKもWTB⑭寺西秀騎が成功。7-0。
22分、同志社がペナルティからSO⑩大島泰真キャプテンがタッチに蹴り出しゴール前6m右ラインアウト。スロワーHO②荒川駿からFL⑥山田虎希がキャッチし、モールを形成。最後はPR③三輪拓翔が右隅にトライ。GKもSO⑩大島が難しい角度から成功し、7-7。
34分、同志社がゴール前5m中央スクラムから圧倒しチャンスを広げ、SH⑨田中心温からNO.8⑧船井結人に渡り最後はCTB⑬森岡蒼良が左中間にトライ。GKもSO⑩大島が成功し逆転。7-14。
40分、再び同志社がゴール前5m右ラインアウト。HO②荒川からNO.8⑧船井がキャッチしモールを形成。サイドを攻め最後はFL⑦土肥祥太朗が右中間にトライ、GK不成功。7-19。
ロスタイムは摂南大が攻めたが得点を奪えず前半が終了。
同志社SO⑩大島のキックで後半開始。
後半最初にチャンスを掴んだのは同志社。8分、摂南大のゴール前5m右ラインアウトのミスから左に展開しSH⑨田中→SO⑩大島に渡り、FB⑮上嶋友也からパスを受けたWTB⑭岩本総司が右中間にトライ。GKもSO⑩大島が成功し、7-26。
この時点で3トライ差でボーナスポイントを確保した。
攻撃の手を緩めない同志社は13分、右中間スクラムからパスを繋ぎ最後はSO⑩大島のロングパスを受けたWTB⑪ファイアラガ義信ダビデが左隅にトライ。GKもSO⑩大島が難しい角度からGKを成功し、7-33。
28分、同志社がゴール前5m左中間スクラムからNO.8⑧船井が左隅にトライ。GKもSO⑩大島が再び難しい角度からGKを成功し、7-40。
摂南大も攻め込むが同志社のディフェンスを突破出来ず苦戦する。
31分、ここから同志社SO⑩大島が個人技でキックし、トライエリアでボールを押さえトライ。GKもSO⑩大島が成功し、7-47。
39分、再び同志社が敵陣深くまで攻め、途中出場のSH㉑石田太陽→CTB㉒熊野佑星からパスを受けたSO⑩大島のキックパスをWTB⑭岩本がキャッチし左中間にトライ。GKもSO⑩大島が成功、7-54。
摂南大は最後の力を振り絞り攻めるがノックオンでノーサイド。同志社が54-7と勝利し勝点5を獲得。残り2試合も全力を尽くし上位に進出したい。敗れた摂南大は入替戦回避の為にも次節は勝利を目指して欲しい。
POMには素晴らしいディフェンスとトライで勝利に貢献した同志社大学CTB⑬森岡蒼良選手が選ばれた。
会見レポート
摂南大学
瀬川智広 監督
雨の中ミスも多くて、日頃支援してくださっている大学や保護者、ファンの皆さんに何と報告していいかわからない、残念な試合になってしまったと思います。
まだ2試合残っていますし、ジュニア、コルツの試合、メンバーの選考も含めて今後奮起したいと思います。
本日はありがとうございました。
恩田慶吾 バイスキャプテン
攻めている中で、もう一つ繋げればトライが取れる。そういう場面でミスをしてしまい、流れを作れず攻め込まれた結果かなと思います。
残り2試合に向けて、しっかり切り替え、改善して頑張っていきたいと思います。
本日はありがとうございました。
Q.今日のゲームプランは?
瀬川監督
同志社大学のディフェンスはかなり寄っているので、ワイドな展開を考えていました。あいにく雨でしたが、ボールを動かしながらゲインをしようと話はしていましたが、なかなかうまくボールを動かすことができませんでした。
ラインアウトに関しては、準備してきたことができたかなと思いますが、接点はもう少しギャップに対してアタックしたかったと思います。
Q.昨年、一昨年と接戦だった同志社大学と、今季は差が開いた結果だったのは何が要因ですか。
瀬川監督
同志社さんは、監督が代わられて非常に接点であったり、泥臭いことを一からされていて、そういった部分に圧力を感じて受けてしまっていることが敗因かなと思います。
摂南大学としてはボールを自由にもってアタックしたいと思いますが、ここ数試合、パターン化したような攻撃になってしまっていると感じます。
個々のひらめきや強さ、スペースに運ぶ感覚が見えず、型にはまってしまってダイナミックな動きがなくなったという状況です。
残り2試合ですが、どのチームも勝とうとしてきている中で、リーダーを中心として準備をしていかないといけないと思います。
同志社大学
永山宜泉 監督
まずは関係者の皆様、本日はありがとうございました。
大学選手権という目標が絶たれてモチベーションが難しい中での試合でした。私事ですが、昨年まで摂南大学を3年ほど指導していました。河瀬先生であったり、瀬川監督にラグビーを通じて人間教育を勉強させて頂いていたので、恩返しする気持ちで「絶対に勝ちたい」という思いで臨みました。
試合内容としては、天候も我々の味方をしてくれました。雨ということでキックゲームでの展開、相手のミスなどで得点を重ねることができ、計画通りゲームが進められたと思っています。
大島泰真 キャプテン
前半の最初は、ラインアウトやキックが上手くいかなかったり、難しいスタートになってしまったのですが、後半うまく修正してフォワード、バックス共にトライが取れて、バランスの良いゲームだったと思います。

Q.この試合に向けてどのような準備をされてきましたか。
永山監督
今週だけというより、今シーズン通して指導しているのは「ラグビーに向き合う姿勢」「常に100%を出す」「途中でプレーを諦めない」ということを念頭において指導していました。
キックゲームということなので、チェイスの部分であったりバッキングであったり、そういうところはサボらないということを徹底していました。
大島キャプテン
京都産業大学戦や天理大学戦でのブレイクダウンは後手に回ることが多かったので、ブレイクダウンの練習は毎日取り入れてました。
今日も全てがうまくいったわけではありませんが、うまくいったところが得点に結びついていると思います。
Q.雨の中落ち着いてプレーされていた印象ですが、心掛けていた事や、どのような声掛けをされましたか。
大島キャプテン
パスも短く、ラインも深くして、アタックしすぎず相手のエリアを取っていくということができて、無駄に攻めるところがなかったのが、落ち着いた印象になったのかなと思います。
Q.摂南大学に対して対策していたことはありますか。
大島キャプテン
特にありません。自分たちの過去の試合の課題にフォーカスして準備しました。
Q.残りの2試合への抱負は
永山監督
大学選手権に行けなくても、今年の4年生は同志社の歴史を作ってくれたと思っています。ラグビーへの姿勢を後輩にも受け継いで、残りの試合に対しても120%の力で挑んでもらいたいと期待しています。
大島キャプテン
試合に向けてということももちろんですが、ラグビーへの姿勢を後輩たちに残していけるものがあると思うので、試合に限らず毎日の練習を大事にして頑張りたいと思います。
11月2日(日) 関西学院大学 vs 天理大学
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第5節の第2試合では、曇り時々晴れの無風の宝が池球技場で関西学院大学と天理大学が対戦。
関西学院大のSO⑩新井竜之介のキックオフで試合が始まった。
ゲーム序盤は双方ともに一進一退の攻防を繰り広げるものの、反則やミスなどで得点に至らない状況が続いた。
15分、関西学院大に大きく蹴り込まれた自陣22m付近からの天理大のカウンター攻撃が始まる。テンポの良い連続攻撃でフェーズを重ね、最後はFL⑥アリスター・サウララが小さくパント。自身でそのボールを拾い、NO.8⑧木下颯へ。そこからWTB⑭平松麟太郎につなぎ、右中間に先制トライ。GKもSO⑩上ノ坊駿介が成功し、0-7。
20分、天理大がラインアウト(LO)からBKに展開。一度ポイントを作ったところからFB⑮フィリモネ・サイアがボールを持ち出し大きくゲインし、フォローしていたSH⑨朝倉達弥が中央にトライ。GKもSO⑩上ノ坊が成功し、0-14。
23分、天理大が上げたハイパントを関西学院大がノックフォワード。そのボールを拾ったNO.8⑧木下が40m走り切って右隅にトライ。GK不成功で0-19。
40分、天理大のサインプレーが決まる。右LOから左に⑨→⑩→⑫と展開した後、右に走り込んでいたWTB⑭平松麟太郎へリターンパス。そのまま大きくゲインした後のポイントから素早く左に展開し、最後はFB⑮サイヤが中央にトライ。GKもSO⑩上ノ坊が成功し、0-26。

天理大のSO⑩上ノ坊のキックオフで後半開始。
10分、天理大が連続攻撃を重ね、最後はライン際にいたWTB⑪フコフカ・ルカスへパスがつながる。一度タックルを受けた後に素早く立ち上がりボールを拾ってタックルを引きずりながら右隅にトライ。GK不成功で0-31。
16分、天理大が左LOから右に展開を繰り返し、最後は左に折り返す。ディフェンスが少なったところで、CTB⑫和田雄翔からWTB⑪フコフカ・ルカスへつなぎ、左隅にトライ。GK不成功で0-36。
29分、関西学院大の攻撃において、天理大のタックルによりできたBDからこぼれたボールをCTB⑬山田晟大が拾って左隅にトライ。GK不成功で0-41。

関西学院大は何回も天理大ゴールに迫る攻撃も見られたが、天理大の粘り強いディフェンスや攻め込んでの反則など、トライが取るべきところで取れなかったことが悔やまれる。
また、この試合においては、両チームともスクラムでの軽微な反則の繰り返しによるペナルティが多かった。レフリーとのコミュニケーション不足も要因であったと思われるが、今後の対応が課題である。
POMには、自身のトライやトライにつながるアタック、キック攻撃に対するディフェンスなどで勝利に貢献した天理大のFB⑮フィリモネ・サイヤが選ばれた。

天理大が勝利したことにより、関西リーグ3位以内が確定し、全国大学選手権への出場も決めた。
会見レポート
関西学院大学
小樋山樹 監督
昨年のチャンピオンの天理さんに勝つための準備をして挑んだのですが、こちらは取るべきところで取り切れなかった。逆に天理さんはそこでしっかり取ってきました。その差がこの点差になったと痛感しています。ただ局面では戦えていた部分もあったので、あまり悲観的にならず次に生かしていきたいと思います。 我々が目指す全国ベスト4を考えた場合に、天理さんや、関東の対抗戦の上位チームは取るべきところでしっかり取ってきます。我々が足りない部分は今日しっかり理解できたのでこれを生かして残り2試合を勝てば、まだ優勝のチャンスはあると思いますので、一つひとつ勝っていきたいと思います。
中田偲響 キャプテン
少しの差だと思うのですが、天理大学さんが局面で上回っていて、そこで圧力を受けた試合でした。これまでの試合で前半にスコアされて追いかけるという形に慣れていない状況で、天理大学さんの流れに飲み込まれたと思います。

Q.天理のデフェンスについて
中田キャプテン
セカンドプレーヤーの速さで天理大学さんが早かったのと、自分たちのミス、例えばラインアウトでのオブストラクションやスローイングのミスから自分たちでトライラインを遠ざけていったと思います。
Q.相手の多彩なアタックに対する関学の対応は?
中田キャプテン
デフェンスで後手に回ったのが、天理大学さんにやりたいことをさせてしまった要因だと思います。
天理大学
小松節夫 監督
関西学院さんも全勝で良いチームなので、こちらはチャレンジャーという気持ちでデフェンスからゲームを作ろうと臨みました。全体を通してハイパントが多く、どちらに転がるかわからない中で、相手のラインアウトのミスなんかでリードして終わることができました。デフェンスの精度は良かったのですが、アタックの精度は課題が残りましたので、しっかり修正して次のゲームに臨んでいきます。
上ノ坊駿介 キャプテン
アタックの部分では自分たちのミスでボールを失ってしまうことがありましたが、デフェンスにフォーカスしてきましたので0点に抑えられて良かったと思います。デフェンスの要の川越がいなかったので、全員が川越になろうとしっかりタックルに行ってハードワークしてくれました。

Q.デフェンスの精度が上がってきている要因は?
小松監督
リーグ戦の初戦は良かったのですが、だんだん乱れてきましたので、強い相手が精度の高いアタックをしてきたときにどう対抗するか。関西リーグで簡単に取られるようなディフェンスはうちのゲームではないと話してきました。
Q.大学選手権出場が決まったが。
小松監督
とりあえず3位以内が確定して、大学選手権にチャレンジしたいと思っていたので、ホッとしています。
上ノ坊キャプテン
とりあえずホッとしていますが、残り2試合あるので一戦一戦でディフェンスにフォーカスして戦っていきたいと思います。
Q.川越選手の怪我の状態は?
小松監督
きつい目の捻挫です。次の近大戦は大事をとって、最終戦には間に合うなという感じです。
11月2日(日) 京都産業大学 vs 近畿大学
マッチレポート
2025ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第5節の前半2試合はくもり時々晴れ、無風の宝が池公園球技場でいよいよ優勝を目指す上位4校が対戦。
第1試合、京都産業大学(以下、京産大)VS近畿大学(以下、近畿大)。
京産大は開幕から4連勝、勝点20を獲得。ここまで危なげない戦いで連勝し、フィジカルに拘るラグビーで王座奪回へ邁進したい。
近畿大は2勝2敗、勝点9を獲得。FW、BKが一体となった戦いが整いつつあり、何としても一泡吹かせたい。
京産大SO⑩吉本大悟のキックで試合開始。
最初にチャンスを掴んだのは京産大、6分にゴール前23m左ラインアウトからスロワーHO②福留斗生からFL⑦伊藤森心キャプテンがキャッチしモールを形成。サイドを攻め最後はLO⑤石川東樹が左中間に先制トライ。GKもSH⑨髙木城治が成功し、7-0。
10分、京産大がペナルティからSO⑩吉本がタッチに蹴り出し、ゴール前10m右ラインアウト。スロワーFL⑥平野龍から途中出場のHO⑲シオネ・マヘがキャッチしサイドを攻めSH⑨髙木のパスを受けたFL⑥平野が回転しながら右中間にトライ。GKもSH⑨髙木が成功し、14-0。
攻撃の手を緩めない京産大は19分、自陣5mから攻めパスを繋ぎ最後はWTB⑭小林修市が右隅にトライ。GK不成功で、19-0。
京産大の波状攻撃に耐えた近畿大は30分、ゴール前6m京産大のラインアウトボールをNO.8⑧小西泰誠が奪い左に展開し、SH⑨渡邊晴斗→CTB⑫中村優太からパスを受けたCTB⑬井上晴嵐がゴールポスト下にトライ。GKもCTB⑫中村が成功し、19-7。
39分、今度は京産大が自陣中央スクラムからフェーズを重ね、SH⑨髙木からパスを受けたSO⑩吉本のキックパスを受けたWTB⑭小林が右中間にトライ。GKもSH⑨髙木が成功し、26-7。
ロスタイムには近畿大が敵陣まで攻めるがノックフォワードで前半が終了。

近畿大CTB⑫中村のキックで後半開始。
後半攻撃のリズムを掴んだ近畿大は7分、京産大ラインアウトのミスからチャンスを掴み自陣から攻め、FB⑮太田啓嵩が突破しキックしたボールを押さえたWTB⑭松本睦生が右中間にトライ。GK不成功で、26-12。
15分、近畿大がゴール前15m右ラインアウトから左に展開し最後はWTB⑪吉田幹太が左中間にトライ。GKも今節から復帰したCTB㉒西柊太郎が成功し、26-19。
23分、再び近畿大が自陣から攻め、PR①弓部智希からパスを受けたLO④中田悠生キャプテンが左中間にトライ。GKもCTB㉒西が成功し同点、26-26。
同点に追いつかれた京産大は29分、ペナルティからSO⑩吉本がタッチに蹴り出し20m左ラインアウト。FL⑥平野からLO⑤石川がキャッチしモールで押し込み、最後はLO④石橋チューカが抜け出し左中間にトライ。GKもSH⑨髙木が成功し、33-26。
36分、近畿大の攻めをFB⑮宮里快一がスチールを決めチームの危機を救い、SO⑩吉本がタッチに蹴り出す。その後、中央右ラインアウトからモールで攻め、フェーズを重ね最後は途中出場のWTB㉓太田陸斗がゴールポスト左にトライ。GKもSH⑨髙木が成功し、40-26。
ロスタイムに入りどちらもトライを奪いたい。近畿大はトライを決めて7点差のポイントを、京産大も3トライ差にしてボーナスポイントが欲しい。
近畿大が自陣22ml付近の右ラインアウトから攻めるが、京産大はSO⑩吉本の好タックルでチャンスを掴み、FL⑦伊藤のキックがトライゾーンで止まりCTB㉒吉岡佑真が押さえてトライ。GKもSH⑨髙木が成功しノーサイド、47-26。
京産大が47-26で勝利。ボーナスポイントを含む勝点5を獲得し、全国大学選手権への出場も決めた。

POMにはディフェンスにアタックからトライと活躍したLO④石橋チューカ選手が選ばれた。

会見レポート
近畿大学
神本健司 監督
前半の入りで何とか先制したいところでしたが、自分たちのミスから自陣に入られ簡単に失点をしてしまう。その後も続けて2本(合計3本)取られたというゲームの序盤としては望んでない形でした。後半は強化してきたスクラムでプレッシャーを与えることができていたので、その強みも生かしつつ何とか離されないようにと申し合わせ、幸い良い流れに行ったのですが、やはりうちの力の無さと京都産業大学さんの粘り強さで最後は離されてしまいました。ただ、選手たちは良くやってくれました。僕自身の力の足りなさで申し訳ない気持ちで一杯なのが現状(の気持ち)です。残り2戦、(近畿大学の力を存分に発揮して)4年生には勝たせて、最後良い形で学生のラグビーを終えさせたいと思っています。
中田悠生 キャプテン
前半、3本のトライを簡単に取られたというのが響いたと感じています。前半からFWは(勝ったり負けたりですが)良い勝負ができていたので、後半、セットプレーで優位になって、そこから乗っていきたかったのですが、京都産業大学さんの80分間の集中力やタフが上回っていたのかなと思っています。

Q.後半は流れを引き寄せることができた。ハーフタイムの指示は?
神本監督
まだ、ゲーム自体は死んでいない(7対26)ので、まずは(後半)先制するということ。もう一つはセットプレー(スクラムでペナルティをとれたていた)。一つ一つのプレーで返していくしか相手には勝てないということを申し合わせました。その結果、キャプテンを中心にあのような流れになったのかなと思っています。
京都産業大学
廣瀬佳司 監督
今週から(前年度の)上位チームと当たるということで、しっかり準備して臨みました。伊藤(キャプテン)中心に集中力を持ってゲームに臨んでくれたと思っています。近大は実力のあるチームなので最後までもつれるゲームになるだろうと覚悟はしていまして、後半20分過ぎに同点(26対26)になりやはりと思いましたが、チームがまとまってスコアしてくれてすごく良い試合をしてくれたと思っています。次節、また強いチームと当たりますのでしっかり準備して臨みたいと思っています。
伊藤森心 キャプテン
前節の同志社戦の(前半10分で2トライされた)反省から、(中1週間という難しいコンディションではあったが)前半絶対に集中して自分たちのフィジカルバトルに拘ろうと話をしていて、前半はすごく良い入りができた。ただ、後半開始20分のところで近畿大学さんの(意地というか僕たちの試合にかけてくる)プレッシャーを受けて一時同点になったが、そこで落ちることなく(僕であったり吉本であったりとそういう)プレイヤーがしっかりしゃべってくれて、(一つにもう一度まとまって)近畿大学さんを圧倒しにいこうという姿勢を最後の後半20分に見せられた。それがスコアに反映されて勝ち切れたことは良かったと思います。ただ、その部分(後半最初の20分)を修正していかないと、関学、天理は凄いタフな相手だと思うので、関西優勝のためにもう一度レベルアップしていきたいです。

Q.レベルアップの方法は?
伊藤キャプテン
上位チームと当たるということでよりタフな試合になることは分かっていたので、前半入りの部分は素直に評価したらいいと思っています。ただ、関学、天理との試合をものにするためには、後半入りの20分、自分たちの時間を多くとるというのが80分の中でテーマだと思うのでそこをもう一度修正して臨みたいと思います。 前半はアタックでもデフェンスでも相手より低く早く走るということが徹底できていたと思うのですが、後半の入りは、(中1週間で疲れなのか?気の緩みなのか?まだ整理できていないが)少し足が止まってしまったのかなというのが印象にあります。ここ(後半最初20分間)を拘って自分たちのもの(時間)にできれば、もっと試合展開は楽にできる。先にハードワークして相手を疲れさせるというのが京産大のテーマでもあると思うので、走るということ、そこは意識したいです。
10月26日(日) 同志社大学 vs 京都産業大学
マッチレポート
2025ムロオ関西大学Aリークの第4節最終戦は、1勝2敗勝点4の同志社大学(同志社)と、3勝0敗勝点15の京都産業大学(京産大)の対戦。先の試合で関学が勝点5を獲得したため、大学選手権出場の為には勝利したい同志社。一方、勝点20の天理には並んでおきたい京産大の伝統の一戦は、雨模様の鶴見緑地球技場で行われた。
14時、京産大10番SO吉本大悟のキックで試合開始。
先にボールを保持して同志社陣内に攻め込んだのは京産大だったが、同志社が最初のアタックで先制する。京産大のミスから出来た自陣左中間10m L付近のラックから右のスペースに大きくキックを蹴り込み、15番FB岩本総司が京産大BKを抜き去り、右中間にボールを押さえ込みトライ、10番キャプテンSO大島泰真のゴールも決まり7−0とする。(3分)
追加点も再び同志社。9分、敵陣深く入った左ラインアウト(LO)から右サイドでラック。9番SH田中心温が逆サイドの5番LO林慶音へ、林がそのままトライを奪い(10番大島G成功)14−0とする。
ミスが多くなかなかペースを掴めない京産大であったが、中盤に入るとようやく本来のアタックを見せ始める。17分、同志社陣トライゾーンまで5mのLOでモールを組んでそのまま6番FL平野龍が左隅に抑え込む。9番SH高木城治が難しいゴールを決めて14−7となる。
さらに19分、同志社陣内でフレーズを重ね中央22m L付近のラックから右に展開、13番CTBナブラギ・エロニがラインブレークして5番LO石川東樹へつなぎ石川が右中間にトライ。ゴールも9番高木が成功させて14−14の同点に追いつく。次の追加点も京産大。
28分、同志社陣トライゾーン直前の右隅のスクラムからまず13番ナブラギでゲインラインを突破してラック、9番高木が左に素早く捌き10番吉本から内に切れ込んで来た15番宮里快一へ、宮里が中央にトライして(9番高木G成功)、ここで京産大がリードを奪う。
前半終了直前、京産大のミスから京産大トライゾーン近くのスクラムを得た同志社は、8番No.8西本龍太がサイドアタックをするが、京産大9番高木がタックルで防ぎ、同志社トライならず、14−21と京産大のリードで前半が終了する。

後半、同志社10番大島のキックでリスタート。序盤は中央付近での攻防が続いたが、後半最初の得点を挙げたのは同志社。左LOから右に展開して、12番CTB立川和樹が縦に突っ込んでラック、逆の左にパスをつなぎ、11番WTBファイアガラ義信ダビデが5人を交わして左隅にトライ、Gは不成功も19−21と2点差に詰め寄る。(8分)
ここから京産大が同志社陣内で試合を進めるがミスがあって得点に繋がらない。すると20分、同志社陣内深くでアタックする京産大がノックフォワードのミス、そのボールが同志社にすっぽり入り、14番WTB上嶋友也が京産大陣深くにキック、先制点同様に15番岩本が快走してトライゾーンで抑えこむ。10番大島のゴールも決まり26−21と逆転する。(15分)
しかし、京産大は直ぐに再逆転する。15番宮里と23番太田陸斗で大きくゲイン、同志社陣内に入って左のラックから右にワイドに振っていき、14番WTB小林修市が右隅にトライ。Gも決まり26−28とする。(20分)
残り20分、試合の趨勢を決めるであろう次の得点は京産大。同志社トライライン直前に迫り、密集サイドをつく事10回、最後は8番No .8シオネ・ポルテレがダイビングトライ(G成功)して26−35と9点差にする。(27分)
さらに33分、左LO、7番キャプテン伊藤森心がキャッチしてモールを押し込み19番シオネ・マヘが左隅に抑え込み追加点を挙げる。(G成功、26−42)
19番マヘはロスタイム41分にもラックサイドを突いてトライ(G成功)し、26−49で試合終了。京産大は前節に引き続いて終了直前の得点で勝点5を獲得した。

敗れたとはいえ、後半20分までは互角の戦い、最後に力尽きたが、伝統の一戦にふさわしい戦いをしてくれた同志社。残り3戦、同志社ラグビーを見せてくれる事に期待したい。一方、ロスタイムに勝点5を挙げるしたたかさは流石の京産大だが、ラインアウトをはじめミスがまだ多いところがある点は次節修正してくれるであろう。
POMは1トライ、要所でゲインを重ねた京産大15番宮里快一が選ばれた。

会見レポート
同志社大学
永山宜泉 監督
雨の中(のゲーム)、準備してきた攻撃が通用した部分もありましたが、最後の30分はラグビーに向き合った時間が京産大さんの方が少し上だったということ。私たちも一生懸命にやったのですが、今後の課題として取り組みたいと思います。
大島泰真 キャプテン
一生懸命にやったのですが、届かなかった。それ以外、あまりないです。

・ラグビーに向き合った時間とは?
永山監督
今年の4年生たちは必死にラグビーに向き合ったと思うのですが、京産大の4年間には少し追いつかなかったかなと。そこの部分が最後の30分間に出たかなということは反省してます。
大島キャプテン
われわれは最後の30分で仕留めるというのが毎試合の戦い方なのですが、京産大が4年間積み上げてきたフィジカルをボディブローのようにずっと打たれ続けて、われわれの本番であるラスト20分、30分のところでギアを上げれなかった。(これは)積み上げの差かなと思います。
・今日のゲームプランは?
永山監督
京産大さんには強いフォワードと強いランナーが沢山いる中で、逃げずに真正面からフィジカルバトルに向き合おうと、あとはキック(ハイボールなど)で攻めていこうということ。そこは上手くいっていたが、最終的にはフィジカルの部分で少し劣勢になってしまったかなと思います。
京都産業大学
廣瀬佳司 監督
同志社大学にプレッシャーをかけられて、思うようなラグビーができませんでした。前半、(最初に)二つトライをとられ、追う展開になってしまったところが非常に苦しかったですが、最後はしっかりとボーナス点まで取って勝ちきってくれました。本当によくやってくれたと思っています。次節から上位チームと当たっていきますので、しっかりと修正して臨んでいきたいと思っています。
伊藤森心 キャプテン
前半二つ(自分たちのミスから最初に)スコアされ、後半も自分たちのミスから同志社大学さんに少ないフェーズで(トライを)とられた。こういうミスを修正しようとずっと言っているのですが、まだ修正しきれていないところが現在のチームの弱いところ。ここを本当に修正しないと勝てないと思うので、ここをチーム(キャプテン)として重く受け止めて修正したいと思います。

・具体的な修正点は?
伊藤キャプテン
試合前から、同志社さんはフォワードのところでプレッシャーをかけてくることは分かっていた。(そこを避けるというか)外に展開するという気持ちが強すぎて、私たちの本来の強みであるフィジカルバトルが少しおろそかになってしまった。先にフィジカルにこだわってから、外にできたスペースに振っていくというのが(ラグビーの定石)京産大のプレースタイルなので、そこがチームの中で統一し切れなかったというのが、ミスが多くなった要因だと思います。