ジャパンラグビー トップリーグ2013-2014

 


2ndステージ 第7節 グループB マッチ・会見サマリー
(近鉄花園ラグビー場)

1月18日(土) 14:05Kick Off

21 -  7
17 -  7
近鉄ライナーズ
38
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
14


◎ 近鉄ライナーズ vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス マッチ・サマリー

  Bグループセカンドステージ最終節は、ここまで勝点22グループ3位の近鉄、一方勝点20グループ5位のNTTコム、勝利を収めプレーオフトーナメント出場枠獲得をするか敗れて入替え戦に臨むのか、両チームにとってレギュラーシーズン最後の負けられない一戦。

  前半、風上を選択した近鉄のキックオフで試合が開始される。NTTコム陣内で序盤が進むが、3分NTTコムは自陣22mL付近中央で5番LOアイザック・ロスがインターセプト、80mを独走し先制トライ、SO君島良夫のGKも決まり、0-7と近鉄の出鼻を挫く。しかし、近鉄はここで崩れることなく、リスタートからNTTコム陣内でゲームを進め、ゴール前ラインアウトからフェーズを重ねて9分に6番FLトンプソン・ルークが右中間にトライ、GKもFB高忠伸が決め7-7と試合を振り出しに戻す。近鉄は、密集への集散・ディフェンスラインが良く機能し、17分にゴール直前左中間ラックからショートサイドへ展開、SO坂本和城がトライ、14-7と一歩リードする。この後も近鉄は安定した試合運びでNTTコムの反撃を抑えながら、スクラムでの反則で得たFKから攻撃を仕掛け、33分ゴール直前左中間ラックから右ラックサイドに折り返し5番LO松岡勇が左中間にトライ、21-7とリードを拡げる。NTTコムは前半の終盤になりようやく近鉄陣内に攻め込みゴール前での攻撃を繰り返すがサポートプレヤーの数が揃わず得点をあげることができずにハーフタイムを迎える。

  後半は、NTTコムのキックオフで試合が再開される。近鉄は前半の勢いそのままに10mL左ラインアウトから連続攻撃を仕掛け右展開、14番右WTB南藤辰馬がライン際を走り抜け中央にトライしボーナスポイントを獲得、28-7とさらにリードを拡げる。NTTコムは10分以降、13番CTBマット・サンダースの突破で近鉄陣内ゴール前5m右中間のスクラムを得るがスクラムコラプシング、近鉄のシンビンで得た反則でゴール直前まで迫るがノットリリース・ザ・ボールの反則など攻撃のリズムが噛みあわない中盤戦。耐えた近鉄は23分、自陣からの攻撃で№8佐藤幹夫が右ライン際をラインブレイクし、途中出場の23番リコ・ギアがトライ、ゴールも決め35-7とセーフティーリードに入る。NTTコムはこのまま引き下がるわけにはいかず、リスタートから25分、FBブラッキン・カラウリアヘンリーが左中間にトライし、35-14と一矢報いるもここまで。

  近鉄は最後までディフェンスが乱れることなくフルタイムを迎えワイルドカード進出を決める。一方のNTTコムは入替え戦を戦うこととなる。MOMには、攻守に活躍しチームの窮地を救ったFBの高忠伸が選ばれた。




◎ 会見サマリー

【NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 林雅人監督】
本日はありがとうございました、「ワイルドカードトーナメントに出て勝とう」と1stステージが終わってから目標を立てて戦ってきた、「今日勝てば」というところで自分たちの力が出せなかった、私の指導力がたりなかったです、選手は1年間よく頑張ってくれた、入替戦に回ることになったが、死んでも勝ってトップリーグに残る。

【NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 友井川拓キャプテン】
大阪まで来てのゲームで結果がでなくて悔しい、近鉄さんにDF、アタックで圧力を受けて自分たちのラグビーができず、こういう結果になった、目標をワイルドカードにやってきたが残念、来年もトップリーグに残ってチャンスをつかみたい。

(本来したかったラグビーは?)

林:近鉄さんの素晴らしいラグビーの前に防戦一方だった、PGを狙わずに攻めてくる、何か意を決したものを感じた、こちらは低いタックルがキーポイントで出来ず、アタックもチームとして存分に出来ず、作戦というより力負け、それからセットプレーも今日はゲームをコントロールできなかった。



【近鉄ライナーズ 前田隆介監督】
寒い中たくさんのファンの方に来ていただきお礼申し上げます。
前半はもう少し点を取れたと思う、ライナーズの目指すラグビーができなかった、しかし勝ててホッとしている、まだゲームは続くので次にしっかり準備していく。

【近鉄ライナーズ 森田尚希バイスキャプテン】
寒い中で応援いただきありがとうございます、今日は負けられないゲームだった、振り返ってみると今シーズンは策におぼれていたので、この1週間はシンプルなライナーズらしいゲームをめざした、いいリズムでゲームができた。

(リコーの結果は選手に伝わっていたのか?また点を取りきれなかった原因は?)

前田:リコーさんどうこうより、目の前のゲームに勝ちきることが重要で、今日は1日ゲーム楽しむことを目指した。スコアゾーンでのミスが重なるのでサポートをもっと早くするとかのコミュニケーションが足らなかった。

森田:僕だけは知っていた、太田キャプテンと話して、終盤に逆転といったようなシュチエ―ションではショットを狙う選択肢を確認した。

(ワイルドカードの出場権を得たことで評価と課題は?)

森田:順位には納得していない、上のリーグで戦うのが当初の目的だったので、ワイルドカードトーナメントでは1ポイント差でも勝ちにこだわっていきたい。

(ワイルドカードで目指すラグビーとは?)

前田:DFはブレイクダウンでファイトを感じた、規律を守ってしっかりDFしていきターンオーバーを狙っていく、アタックはミスで自滅して継続できてないのでしっかり継続していくことを目指す。




[敬称略]

(記事:蜷川善夫、山林右二、北畑幸二 写真:柳元啓志 広報担当:村島博)