第64回全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会

 


第64回全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会

1月2日(木) 10:00Kick Off 瑞穂公園ラグビー場
松山大学
45
21 - 27
24 -  7
東北大学
34

◎ 松山大学 VS 東北大学 マッチ・サマリー
 冬の寒空のもと、松山大学のキックオフで試合開始。序盤はお互いに硬さのせいかミスが目立つが、東北大学が個人個人の堅実な仕事から徐々にペースをつかみ出す。そして8分、ゴール前まで攻め込み、最後はFWで押し込んでトライをあげ、この試合の均衡を破る。さらに1トライを加え、東北大学のペースで試合が進むかと思われたが、ここから松山大学がバックスリーのスピードを生かして連続3トライをあげ、逆転に成功。これに対して東北大学は⑩が内側のギャップをつきながら、ビッグゲインを何度も繰り返し、リズムを作っていく。そして28分、33分とゴール前のラインアウトからモールを押し込んで2トライをあげ再逆転に成功。さらに前半終了直前にもPGを加え、21-27の東北大学リードで前半終了。

 後半は、松山大学がキックオフからペースをつかむ。そして3分、ゴール前のスクラムから⑧がトライをあげ再びリードを奪うと、18分にもトライを追加し徐々に点差を広げていく。その後はお互いに一進一退を繰り返し、このまま試合が終わるかと思われたが、残り10分のところで東北大学がWTBのビッグゲインからボールをつないでトライをあげ、再度試合をひっくり返す。しかし最後は自力に勝る松山大学が2トライをあげて逆転し、45-34のスコアで勝利をあげた。








(記事:大林直之)

1月2日(木) 11:40Kick Off 瑞穂公園ラグビー場
日本文理大学
50
10 - 14
40 -  7
新潟大学
21

◎ 日本文理大学 VS 新潟大学 マッチ・サマリー
 風上の新潟大学のキックオフで試合開始。序盤から日本文理大学のFWがスクラムやラインアウトで新潟大学FWを圧倒し優位に立つ。
 常に新潟陣内でゲームをするがハンドリングエラーが多く、決定的なチャンスを活かしきることができない。それでも前半6分にラインアウトからモールを形成すると最後は⑧河野がインゴールに飛び込み先制する。その後も新潟陣内で猛攻を仕掛けるが新潟大学の激しいタックルと素早い集散がトライを許さなかった。すると我慢してきた新潟大学は前半26分に敵陣ゴール前でFWがラックサイドを連続で削っていくと最後は④鈴木が飛び込みトライを返す。ゴールも成功し新潟大学が逆転した。
 しかし、前半37分に日本文理大学が再びFW、BKが一体となって攻め込むと⑩古瀬が新潟大学ディフェンスラインを突破し逆転のトライをあげる。このまま前半が終わるかと思われたが、前半40分に再び新潟大学FWが敵陣ゴール前まで攻め込み、⑧村上がインゴールに飛び込んだ。前半は新潟大学がリードして終了した。

 後半も先制したのは日本文理大学だった。左右に大きく展開すると後半3分に③渡辺がインゴールに飛び込み逆転をした。その後は新潟大学も意地のタックルをするが、体格差で勝る日本文理大学がブレイクダウンで優位に立ち5本のトライを加え大差を付けた。追いすがる新潟大学は後半31分に⑬越前がトライを返したが追撃もここまでとなった。ノーサイドとなり50—21で日本文理大学が初戦を突破した。








(記事:植村元統)

1月2日(木) 13:20Kick Off 瑞穂公園ラグビー場
中部大学
43
10 -  0
33 -  5
札幌大学
5

◎ 中部大学 VS 札幌大学 マッチ・サマリー
 風下の中部大学のキックオフで試合開始。序盤から効果的なキックとグラウンドを広く使った攻撃で中部大学が札幌大学陣内に攻め込むが、ミスでボールを失ってしまう。札幌大学も追い風を利用してキックで前進し、バックスの巧みなサインプレーでゴール前まで攻め込むも、得点には繋がらない。均衡が破れたのは21分、中部大学の⑬水谷が中盤のラックサイドを突破、そのまま個人技で相手をかわしゴール中央にトライし先制する。その後は両チームとも決め手を欠き、無得点のまま終盤へ入る。前半終了間際、札幌大学は中部大学の連続攻撃を必死で止めようとするも、ブレイクダウンで反則を繰り返してしまう。43分、中部大学はゴール前のペナルティーキックを⑩渋谷が確実に決め、10−0で中部大学がリードして前半を折り返す。

 後半先に得点したのは中部大学。後半4分、FW、BKが一体となったテンポの良いアタックで敵陣22m内に攻め込むと、最後は⑥大橋が中央に飛び込みトライをあげた。中部大学は13分にも⑭浅野がトライを上げ、突き放しにかかる。反撃したい札幌大学は、敵陣で得たペナルティーキックで前進し、ゴール前のラインアウトモールから②菅原が飛び込みトライを奪った。しかし、素早い展開と接点で優位にたつ中部大学がトライを3つ追加し、ノーサイドとなった。43–5で中部大学が初戦を突破した。








(記事:山下岳)

1月2日(木) 15:00Kick Off 瑞穂公園ラグビー場
大阪工業大学
15
10 - 26
 5 - 17
東京学芸大学
43

◎ 大阪工業大学 VS 東京学芸大学 マッチ・サマリー
 強い西日が降り注ぎ、弱風のコンディションの中、東京学芸大学キックオフで試合が開始された。
 メンバー紹介のアナウンスも終わらない3分、東京学芸大学が相手陣中盤中央からのラックを⑭谷口が右サイドを駆け抜けトライ、5−0と早々にゲームが動いた。対する大阪工業大学も直後の5分、⑮宿利が中央にトライ、ゴールも決まり7−5と対抗した。その後は双方攻め込みながらもペナルルティーや細かいハンドリングエラーでチャンスを生かせない。ゲームが膠着するかと思われた11分、大阪工業大学⑩近藤がPGを決め、10—5とリードを広げた。その後はゲーム直後同様、ペナルルティーや細かいハンドリングエラーで一進一退の攻防が続いた。東京学芸大学のスクラムがやや劣勢と感じられたが18分、東京学芸大学の相手陣5mのスクラムが安定し、⑧柏戸がサイドアタック、そのまま前進しトライ、ゴールも決まり12−10と逆転に成功した。引き締まったゲームは大阪工業大学の攻撃の機会が多く持つが、東京学芸大学の防御が押し返す展開となった。攻撃の機会を取り戻した東京学芸大学が32分、相手陣5mからのラインアウトモールで前進、最後は②熊谷が押し込みトライ、ゴールも決まり19−10とリードを広げた。さらに35分、同じような展開から地域を進めた東京学芸大学がラインアウトモールを押し込み、最後は①坂詰が飛び込みトライ、ゴールも決まり26−10とし前半が終了した。

 後半は大阪工業大学が、フラットな効果的なパスで前進する攻撃からスタートした。対抗して東京学芸大学も⑩川村の巧みなゲームメイクからチャンスを広げた。そのチャンスメイクから7分、⑩川村のキックパスを⑭谷口が受けてそのままトライ、31-10と後半最初のスコアを東京学芸大学が挙げた。風上にたった東京学芸大学がキックを効果的に使い、地域を効果的に前進してゲームを支配した。対する大阪工業大学は13分、FWの細かいパスから前進、BKもライン参加から大きく前進、最後は⑬堀部が左隅に飛び込みトライ、15−31と反撃。それでも東京学芸大学は直後の17分⑦田島が右隅にトライ、36-15と終止ゲームを支配した。さらに28分③大橋のトライ、43-15とすると、大阪工業大学の攻撃を寸断して、ゲームが終了した。特に後半、東京学芸大学の地域の前進のための効果的な戦術が際立ったゲームであった。










(記事:早坂一成)

[敬称略]