ジャパンラグビー トップリーグ2013-2014

 


1stステージ 第6節 プールA マッチ・会見サマリー
(花園)

10月19日(土) 12:00Kick Off
 0 - 10
 7 - 10
NTTドコモレッドハリケーンズ
7
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
20

◎ NTTドコモレッドハリケーンズ vs トヨタ自動車ヴェルブリッツ マッチ・サマリー
 8月末猛暑の内に始まったトップリーグも10月後半に入って今や肌寒いほどの秋風の吹く中、ファースト・ステージ第6節を迎える。近鉄花園ラグビー場での第1試合は、セカンド・ステージ上位Aグループ入りには残り2試合連勝が必須なNTTドコモレッドハリケーンズ(プール6位、勝点10)とトヨタ自動車ヴェルブリッツ(4位、勝点14)との一戦。NTTドコモは開幕2連勝の後、敗戦が続くが前節NTTコミュニケーションズ戦の粘りを勝利に結び付けたい、一方のトヨタは神戸製鋼に圧勝した勢いに乗りたいところ。

 試合は、まず前半7分、トヨタ⑩マッキンタイアーがG直前で相手のハンドで得たPGを難なく決めて動き出す(0-3)。この後も、風上に立ったトヨタは、相手バックスリーの隙をマッキンタイアーが巧みにキックで衝いて、再三にわたってドコモ陣深く攻め込む。しかし、トヨタ、あわやトライと思わせる瞬間を何度も迎えるものの、ドコモの懸命のDFでインゴールにたどりつけない。そして、ようやくハーフタイム間近の36分に、ラインアウト・モールを押し込んでトヨタ⑦吉田光治郎がトライ(G成功)、0-10として、前半を折り返す。
 後半、逆に風上に立ったドコモが、立ち上がりこそ相手陣に攻込むものの、またもキックで背後を衝かれ、苦しい展開を強いられる。そして、19分トヨタ、ラインアウト・モールを一気に押し込み、またも⑦吉田がインゴールで押さえトライ(0-15)。続いて28分、マッキンタイアーのクロスパントを⑪和田が足に引っ掛けインゴールで押さえ(0-20)、トヨタほぼ試合の大勢を決める。これに対しドコモは、FBフィルヨーンをインパクト・プレイヤーとして投入し巻き返しを図る。これが功を奏して、ドコモは30分にBK展開から左隅に⑬ミフィポセチがトライを挙げ、難しいGもフィルヨーンが成功させ、7点を返す(7-20)。ドコモは、この直後FLブルソーをさらに投入し、攻勢をかけるが得点には至らず、結局、試合はこのままノーサイドを迎えた。

 この結果、トヨタは、5位勝点18と順位は落としたが次節のNEC戦に上位Aグループ入りののぞみを託すこととなり、逆にドコモは、Bグループ入りが確定した。MOMは、トヨタFWを80分間弛まず支え続けた①吉田康平が選ばれた。














◎ 会見サマリー
【NTTドコモレッドハリケーンズ 下沖正博 ヘッドコーチ】
 前半からもっともっとアタックをし、仕掛けたかったがディフェンスで押し込まれた。後半は得点に結び着けるアタックができたが、負けは負けなので、次のサントリー戦には気持ちを入れ変えて臨みたい。

【NTTドコモレッドハリケーンズ 吉岡宏樹 キャプテン】
 前半はアタックに対してディフェンスができ、少ない点で凌いでいたので、後半は攻めていこうと言っていたが、ミスが多くスコアに結び着けることが出来なかった。トヨタのようなアグレッシブな相手に対して接戦でワントライ獲れて良かったと思う。この経験を活かしたい。

(第一ステージのスタート2試合は良かったが、後1試合残っている、感想は?)
下沖:一戦目、二戦目は全員がプラン通りにスペースを活かしてテンポ良く試合をしていたが、3節以降テンポが上がらずセットプレーでもプレシャーでボールが出ないことが多くなった。トヨタ戦も含めて思い切ったプレイが出来るかが課題だと思う。



【トヨタ自動車ヴェルブリッツ 廣瀬佳司 監督】
 前節の神戸製鋼戦からアタックを修正して向上でき良い形ができたが、スコアまで結びつかなかった。勝ったことは嬉しいが、勝点5を獲れなかったことは残念だ。次節NEC戦に勝ってベスト4に残れる様にチャレンジしたい。

【トヨタ自動車ヴェルブリッツ 上野隆太 キャプテン】
 タイトなゲームだったが、攻撃が続かず勝点5が獲れずに残念だった。精度は向上しているので、次のNEC戦にいい準備をして臨みたい。

(攻める時間を長くしたいと言っていたが4トライ獲れなかった今日の分析は?)
廣瀬:ドライビングモールをアグレッシブルに行ってほしかった。個人的なミスも多かった。

(トライを二度ほど獲れなくて3度目もFWで獲りに行ったが意地なのか?)
上野:モールで押せるイメージがあったので、最後のフィニッシュまで獲り切ることにこだわっていた。




[敬称略]
(記事:蜷川善夫、村島博、玉川育夫 写真:長谷川昭男 広報担当:村島博)