関西大学Aリーグ プレスカンファレンス レポート

 


2013関西大学Aリーグ プレスカンファレンス レポート

 今季のリーグ戦は鶴見緑地(大阪)と宝が池(京都)の2会場に分かれて9月29日(日)に開幕をむかえます。9月24日(火)に立命館大学大阪梅田キャンパスでプレスカンファレンスが開催されました、今シーズンの概要ならびに各チームの監督、キャプテンのコメントをお伝えいたします。また初めての試みとして、今季より検証申請制度が導入され、高岡理事長より説明がありました。


坂田好弘 会長 開会あいさつ

 沢山の報道の方に来ていただきありがとうございます。観客を増やすためには、まずいい試合をすること、そして報道の方のご協力が不可欠であると常々思っています。昨年度の大学Aリーグの入場者数は24,280人でした、何とかこれを何倍にも増やしたい。



高見澤篤 大学委員長 今シーズンの概要

 昨年から大学選手権のシステムが変わったが、今季はその中のポイント制度がかわり、1ポイントずつ減ることになった。関西の大学は、昨季はベスト4に残れなかった。今期の大学リーグの興味の一つに天理大学の4連覇があげられるが、その天理大学もファイナルに残れなかった、今期は是非とも実現できるようにバックアップしていきたい。
 今年は大阪体育大学、同志社大学、関西学院大学の3チームの監督がかわり、京都産業大学には元木コーチの加入があり、また関西大学は32年ぶりにAリーグに復帰してきた。立命館大学、近畿大学は有力プロップが引退しその穴埋めができたのかがキーになる、同志社大学は定期戦で明治大学に勝ってシーズンをむかえる、いろんな話題があり非常に興味深いシーズンになりそうだ。
 また、広報委員会のバクアップを得ながら、女子委員会とも連携しエキシビジョンマッチなどいろんな取り組みでシーズンを盛り上げていきたいので是非ご注目いただきたい。



天理大学 小松節夫 監督
 昨シーズンの大学選手権はセカンドステージで敗退してしまい、ファイナルステージへ進めず、非常に悔しい思いをした。昨年から多くのレギュラーが抜け非常に若いチームである。ただ、個々にはポテンシャルの高い選手が多く、その分楽しみであり、一方で不安でもある。今シーズンは各チーム力が拮抗していると思う。外国人選手を起点にボールをつないで走り勝つラグビーをしたい。

天理大学 中村光希 主将
 辛い状況でもチームが一つとなって関西リーグ4連覇を果たし、大学選手権優勝を目標にしている。若いチームであるが、それだけ伸び代があると思っている。今シーズンの戦い方に期待して欲しい。



立命館大学 中林正一 監督
 昨年関西リーグ2位であったことは大きな自信となり、大学選手権で帝京大学に完敗したことは、身体作りの重要性を痛感する良い機会だった。昨季の反省を踏まえ、春シーズンはウェイトを中心とした身体作りに重点を置き、オープン戦でも手応えを感じていたが、夏合宿で筑波大学に完敗し、改めて反省点が浮き彫りになった。昨年同様、今季もアグレッシブなディフェンスを展開しつつ、得点力を向上させる算段だったが、現時点では難しいので、ディフェンス力に磨きをかけてきた。開幕の同志社大学戦では、アタック力に定評のある相手に対し、しびれるようなディフェンスを観客の皆様のお目にかけたい。

立命館大学 庭井祐輔 主将
 ディフェンス中心に取り組んできたチーム力でアタックに繋げ、積極的なゲームを展開したい。観客の皆様に何かを感じて貰えるゲームを心掛ける。



関西学院大学 野中孝介 監督
 マコーミックヘッドコーチ(HC)の下、フィットネス・ディフェンス力・基本スキルの反復を強化してきた。昨年の大学選手権で筑波大学に完敗(0-54)した反省からフィットネス、ブレイクダウンでの強化、基本スキル向上の3点=トライファクターと捉え、練習に取り組んできた結果、日増しにレベルアップを感じている。チャレンジャーとして立ち向かう条件は整いつつある。

関西学院大学 畑中啓吾 主将
 今季のチームはディフェンスとフィットネスである。ブレイクダウンでの意識を高め、プレッシャーをかけていきたい。具体的な戦い方はディフェンスにこだわり、失点は、1試合20点以内に収め、自信を持っているフィットネス勝負に持ち込みたい。開幕の京都産業大学戦については、ブレイクダウンの激しさと、ハートの強い相手に対し、受けることなく、積極的に前へ出て対抗したい。



近畿大学 中島茂 総監督
 長期間チームに携わっているが、今年ほど本当にやってみないとわからないチームはないと感じる。ここ1〜2年、相手陣に入ってからゴールまでが遠く、この春夏はアタックを中心に練習してきた。反面、ディフェンスがおろそかになったのか失点が多い。このあたりをリーグ戦に入って修正していきたい。昨年はスクラムに自信があったが、FW前5人がごっそり抜けてしまい、なかなか昨年並みとはいかない。FWで崩してBKでしとめるチームにしたいが、これもまだまだ。

近畿大学 小林亮太 主将
 どのチーム相手にも自分たちのラグビーをする。近大の理念である「魂の入ったプレーをする。」ことで、見ている人を感動させたい。



大阪体育大学 中谷誠 監督
 昨年の大学選手権セカンドステージで大敗し、これを糧に1月からチームを始動した。今年は4年生中心のチーム構成となり、幸い経験値というものを活かせると思う。

大阪体育大学 竹内擁騎 主将
 3年間遠ざかっている関西制覇と大学選手権ベスト4を目指す。春からフィジカル強化を徹底してきた。アタック、ディフェンスとも前に出る、そこを見てほしい。
(今シーズンのセールスポイントは?)
中谷:坂田前監督の「接近・突破・継続」を継承し、さらに進化させていきたい。




同志社大学 山神孝志 監督
 レギュラーに4年が3名と、若いチーム構成である。ボールを繋ぐスタイルは変えないが、横だけでなく縦に繋ぐことを意識している。春シーズン、立命館大学に完敗したことを踏まえ、若いが故に、確固たる規律を求め、夏にかけて早稲田、筑波、帝京の強豪とゲームをした結果、形になりつつある。アタックを中心とした戦い方で総合力も上がっており、ここまで相当の準備をしてきたつもりだが、不安感は拭えない。夏合宿では3部練習を実施、近年では一番の練習を積んだことを糧にしっかりアタックしたい。緒戦に是が非でも勝ち、良い意味での化学反応に期待したい。

同志社大学 秋山哲平 主将
 縦横にボールを繋ぐ意識は、徐々に出来ている。ボールを大きく動かし、観客の皆様に面白いと言われるラグビーを展開、大学日本一を目指す。



京都産業大学 元木由記雄 コーチ
 昨年の反省を踏まえ、基本となる身体作りを根気よく行い、ここへ来て、身体を張ったプレーが出来ている。京都産業といえば、FWの印象が強いが、今季はBKの人材が豊富であり、積極的にボールを展開していきたい。緒戦に全力を注ぎたい。

京都産業大学 三原亮太 主将
 基礎作りに注力した結果、チームとしてまとまってきた。今季は15人一体となったプレーをご披露したい。



関西大学 桑原久佳 監督
 32年ぶりのAリーグ復帰。この記者会見はじめ初めての経験ばかりで戸惑いがある。昨年のレギュラーが11名卒業し、レギュラー経験者4名という厳しい状態でのスタート。こうした中あえて、夏合宿も例年と違う場所や方法で行ってきた。昨年まで公式戦であまり負けを知らないチーム、このあたりも不安。ディフェンスを中心にチーム作りをしてきたが、やってみないと分からないというのが本音。まずは、全力で初戦を戦う、良い試合を見せることができると思う。

関西大学 細川誠司 主将
 チャレンジャーとして、一戦一戦を貪欲に戦っていきたい。



高岡義伸 理事長 検証申請制度の説明・閉会

 各チームからレフリーに対して見解を求める事ができる制度で、クレームではなくルールとレフリングの理解を深め、チームとレフリーの関係を円滑に運び、関西のラグビーの発展を図る目的で制定したものである。
 関西ラグビーの発展に向けて、報道関係の皆さまのご協力、ご支援を心からお願いする。


その他


(記事:北畑幸二、廣島治、高橋茂治 写真:長谷川昭男 広報担当:村島博)