第２節・後半の見どころ
10月14日(土) @京都・宝が池球技場
12:00K.O. 京都産業 vs. 関西大学
14:00K.O. 立命館大 vs. 同志社大
京都産業大学は、鍛え上げられたFWで圧力をかけて自慢のBKで得点を獲るといった得意パターンで摂南大学を下し、初戦を危なげなく白星で飾った。スクラムで主導権を握ることができるので、ラインアウトの精度をもっと高めればさらに盤石な試合運びができるだろう。
一方の関西大学は、自信を持つDFで近畿大学に圧力をかけ続け、4年ぶりに開幕戦を勝利した。前半20分までに3トライを献上するなど立ち上がりに苦しんだが、その後は粘り強いDFで流れを掴み、グラウンドを広く使った攻撃で白星を掴んだことは自信に繋がったはずだ。
初戦白星スタートでこのまま勢いに乗りたい両校の試合は、強力FWを要する京都産業大学に対し、関西大学が粘り強いDFでロースコアに持ち込めるかどうかを見どころとしたい。
立命館大学は、激しいDFで優勝候補の天理大学に圧力をかけたものの、最後は天理大学の高い攻撃力の前に力尽きてしまった。とはいえスクラムでは互角以上の戦いを見せるなど、チームとして鍛え上げられてきたことを感じさせる内容であり、今後の飛躍が期待できる。
一方の同志社大学は、関西学院大学に対して前半リードする展開だったものの、後半に巻き返され痛い黒星スタートとなった。FW・BK共に能力の高い選手が揃っており、主導権さえ握ることができれば高い攻撃力を発揮するので、攻守共に思い切ったプレーに期待したい。
黒星スタートの開幕となり、上位進出に向けて後がない両校の試合は、フィジカルで圧力をかけたい立命館大学に対して、同志社大学がスピードある攻撃でいかに得点を重ねられるかを見どころとしたい。
関西大学ラグビーリーグ委員 野中孝介
