関西大学Aリーグ 第二節の見どころ

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KDAL
第二節 試合の見どころ

10月12日(日)
12:00 K.O. 同志社大vs. 大阪体育 宝が池球技場
14:00 K.O. 立命館大vs. 天理大学 宝が池球技場
12:00 K.O. 摂南大学vs. 関西学院 鶴見緑地球技場
14:00 K.O. 近畿大学vs. 京都産業 鶴見緑地球技場

同志社大学 vs. 大阪体育大学
前評判通りしっかりした試合で初戦を勝利で飾った同志社大学。選手層の厚さと強固なディフェンスに加え、関西ナンバー1と言われるスクラムで相手にプレッシャーをかける。北川、才田の強力なフロントローは他チームにとって脅威となるだろう。FWが活きたボールを出し、松井をはじめとする決定力のあるBKがトライを狙う。

一方、大阪体育大学は昨年のチームから4年生が多く抜けメンバー構成が懸念されたが初戦の立命館大戦ではNO8福本、PR伊尾木を中心に幾度もチャンスを作った。伝統の強力FWは健在と言えよう。同志社大学戦ではFWで優位に立ち、立命館大戦よりもさらにプレーの精度を上げてチャンスを確実に得点につなげることが課題となる。

この一戦はやはりFWの攻防が勝敗を左右するであろう。

立命館大学 vs. 天理大学
関西Aリーグ2連覇を狙う立命館大学。初戦の大阪体育大学戦では持ち前のFW・BKが一体となるアタックで勝利を収めた。昨シーズンの中心選手であった庭井、宇佐美、嶋田らが抜けた分、春からコンタクトエリアに力点を置いて強化しており、2連覇に向けて確実に仕上げてきた。特にWTB蔵田の決定力が魅力である。

一方、昨年不本意な成績となった天理大学であるが、今年は春から前評判が非常に高く、初戦の同志社大戦こそ落としたものの優勝候補の一角と言えよう。今年は特にこれまでのウィークポイントとされてきたFWのセットプレーに力を注いできた。これにモセセトンガ、ケレビの強力BKが連動すれば爆発的な得点力が期待される。

優勝候補同士の一戦とあってレベルの高い試合を期待する。

(関西大学ラグビーリーグ委員 淡路 靖弘)

摂南大学 vs. 関西学院大学
2年ぶりのAリーグ復帰戦を白星で飾ることはできなかったが、昨年3位の京都産業大学に対して後半37分まで8点差で食らいついていけた事は自信に繫がったであろう。京産大戦ではスクラムで後手を踏んだが、この部分が対抗できればNo,8トプイ、FLラウタイミの突破力も生きてくるはずだ。

一方の関西学院大学は開幕戦を危なげなく勝利した。FLキャプテン鈴木、徳永ら一人一人が強いフィジカルを生かしてどんどん前に出て相手を崩し、SH徳田、SO清水がテンポ良く展開していくスタイルは相手チームにとっては脅威だ。近大戦でのモールDFを修正し目標である「全勝優勝」へ向かって突き進みたい。

今日の対戦は、摂南大学が自らの強みを発揮できるか。はたまた関西学院大学がそれを消して自分たちのスタイルに持ち込めるかという点に注目したい。

近畿大学 vs. 京都産業大学
近畿大学は開幕戦で優勝候補の一角である関西学院大学と対戦し、敗れはしたものの随所に近大らしさを見せた。特にモールで得点できたことは今後明るい材料となるだろう。これにSH三井のスピード、CTB小林の強さを生かしたアタックパターンが出てくれば面白い。

一方の京都産業大学は、開幕の摂南大学戦でFWがスクラムで圧倒し、ディフェンスも前にプレッシャーを掛ける理想的な展開で勝利した。サイズ的には少し小さくなったと言うものの、やはり伝統の強力スクラムは健在だ。主力が抜けた部分が心配されたが、FL李やWTB森田が評判通りの活躍を見せ不安を払拭した。

今日の対戦は、お互い今シーズンの出来を占う重要な一戦として捉えているはず。激戦必至のカードとなるだろう。

(関西大学ラグビーリーグ委員 小松 節夫)