10月19日(日) 1st・第7節 ヤマハ発動機 19-14 東芝

トップリーグ 1stステージ・第7節 ヤマハ発動機 VS 東芝

2014年10月19日(日) 14:05キックオフ グラウンド:近鉄花園 入場者数:5995人 天候:晴れ / 微風
レフリー: 平林泰三
アシスタントレフリー:細樅勇二 / 落田佳宏 / 東野竜平
ヤマハ発動機
ジュビロ
東芝
ブレイブルーパス
19 試合前 14
 19 前半 9
 0 後半 5
 勝点
4
詳細(TL公式)  勝点
1

◎マッチ・サマリー
快晴、微風。秋らしいさわやかな好天に恵まれた日曜日の花園ラグビー場。ファーストステージの最終戦となったヤマハ発動機ジュビロ・東芝ブレイブルーパス戦が行われた。プールAはセカンドステージ上位グループへの進出4チームは確定しているものの、勝敗、点差などによってはセカンドステージ開始前に与えられるボーナスポイトに影響するだけに興味深い試合が展開された。両チーム、ミスはあったものの、互いにレベルの高い攻守で観客をわかせ、特に随所に見せた厳しいディフェンスが目を引いた。

前半は両チームとも犯した反則でリズムに乗れない。ヤマハはFB五郎丸歩、東芝はSH小川高廣と、ともに正確なプレースキッカーを擁するだけに相手反則で得たペナルティーはほぼ確実に得点に結びつけた。互いにPGを成功させて12対9とヤマハリードで迎えた35分。自陣10m左中間のラックから左へ展開、FWも絡んだ鮮やかなオープン攻撃でヤマハWTBハビリ・ロッキーが最初のトライを奪った(ゴール成功)。19-9で前半終了。

★AS3I6356

後半も一進一退の攻防が続いたが13分、東芝が相手ゴール前5m左中間ラックを起点に鋭い左への展開を見せ、左WTB大島脩平がトライを奪い、14-19。1トライ差に迫り、東芝がこれでリズムに乗った攻撃に結びつけられるかと思われた。

しかし、ここからがこれまで以上にディフェンスを強化したというヤマハの真骨頂。ウォーターブレーク(24分)後、東芝の猛攻に自陣での戦いを余儀なくされたものの、粘り強いディフェンスで東芝にゴールを割らさず勝利をものにした。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には4PGと1コンバージョンゴールを決めたヤマハの五郎丸歩が選ばれた。東芝は望月雄太の「トップリーグ100試合」を白星で飾れなかったものの、望月雄太の、対戦した両チームと観客に対する感謝のコメントは試合後にさわやかな印象を残した。

(会見ダイジェスト)
東芝ブレイブルーパス 冨岡鉄平 ヘッドコーチ
ファーストステージを、セカンドステージの上位グループ入りをして無事通過できたことはよかったと思う。しかし、今日の試合に関して言えば、ピッチ上でトラブルが発生していて東芝の選手がディフェンスに入れない状態でプレイが止められずに、結果的に相手のトライにつながってしまったことが、勝敗を分けてしまった、この点は悔やまれることだ。しかし、選手達は気持をしっかりと引きしめてくれて、後半では相手を無得点に抑えてくれた。この他にもセカンドステージに向けての課題をもらったと思うし、価値のある試合だった。

リーチ・マイケル ゲームキャプテン
ハードなゲームで、結果として東芝は負けたが、我々は負けて反省して強くなっていくチームだ。11月中に力をつけて、それ以降のタイトなゲームにどのようにして勝って行くのかに関していい教訓となった。一人一人が一層強くなって、セカンドステージで我々の真価をお見せしたい。

Q:今日の試合で明らかになった課題とは?
リーチ:リードされてから、後半になって力が出たが、本来前半からガンガン行くべきものだ。それからブレイクダウンで、面として前に出て行く力が弱いように感じたが、その点は修正したい。

Q:後半の最後にとりきれなかった理由は?
冨岡:まだ精度は低いが良いプレイが続き、ミスで終わらせないところは評価できる。しかし、継続の意識を持ってプレイしてくれはしたが、結局取りきれなかった。まず一つのポイントとして、相手を追いかけるような展開にしないことだが、全員がフィジカル面でガス欠状態になったとしても、得点できる強いメンタリティを持つことが必要で、そこはチームとしてチャレンジして行きたいと思う。

ヤマハ発動時ジュビロ 清宮克幸 監督
ファーストステージ最終節で勝利することが出来たが、これまで2試合連続して負けていたが、改善できて結果が出せたということだ。相手ではなく、自分達に焦点を据えて練習をしてきた結果だと思う。

三田村勇飛丸 キャプテン
今までやって来たことに立ち帰って80分間戦い続けることができた。順位は変わっていないが、セカンドステージに更に成長して向かって行きたいと思う。

Q:最後守りきれたのは?
三田村:気持ちで勝ったと思う。ディフェンスには自信があったのだが、さらに反則をしないように徹底した。

Q:ファーストステージを振り返ってみてどうか?
清宮:昨シーズンは、ファーストステージでは悪いところはなかったのに、セカンドステージに入って悪いところが出てしまった。今シーズンはファーストステージで先に谷を見てしまったので、これからは昇って行ける。今日は先発のクリシュナンも、またリザーブの選手も良かったし、新加入の選手も成長して行ってくれている。

Q:今後に向けての修正点は?
清宮:負けた試合では、相手にヤマハの弱点を研究されていた。したがって、ヤマハはここが弱いというところをなくすようにしなければならない。相手に1~2本取られるのはやむを得ないことだが、相手がどこを狙って来ているかの意識を持つことが重要だ。その意味で、谷が早く来て良かったと思っている。


(記事:蜷川善夫、丸井康充、村島博 写真:小巻真司 広報担当:村島博)

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