9月13日(土) 1st・第4節 NTTドコモ 26-36 神戸製鋼

20140914NTTvsKobe

トップリーグ 1stステージ・第4節 NTTドコモ VS 神戸製鋼

2014年9月13日(土) 18:00キックオフ グラウンド:維新公園 入場者数:3,012人 天候:晴れ / 弱風
レフリー:平林泰三 (日本協会A)
アシスタントレフリー:真継丈友紀 / 四辻順一朗 / 岩本圭史
NTTドコモ
レッドハリケーンズ
神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
26 Full Time 36
 0 前半 15
 26 後半 21

◎レポート

昨年に引き続き山口県で2度目となるトップリーグの試合が、維新百年記念公園陸上競技場で開催された。対戦は開幕から3連勝でグループBの首位を走る神戸製鋼と、対照的に開幕3連敗でいまだ勝ち星のないNTTドコモである。強豪神戸にドコモがどのような戦いを挑むかが見所であったが、両者の持ち味がいかんなく発揮され、最後まで山口のラグビーファンを楽しませてくれた好ゲームであった。

前半10分までは一進一退で、お互いに敵陣に攻め込むも、相手DFのプレッシャーからミスやペナルティで得点にならず膠着状態が続いた。

試合が動いたのは13分、セットスクラムで神戸がドコモの反則を誘い、神戸はペナルティキックでタッチに蹴り出した後、ラインアウトからの得意のモールを押し込む。最後尾でボールをキープしていたゲームキャプテン5番右LOベッカーが抜け出し、左サイド15メートル付近に飛び込んで先制トライをする(5-0)。

その後両チームとも敵陣に攻め込むも、なかなか得点を奪えない状況が続いた。

23分、神戸GL付近で神戸が反則を繰り返し、9番SH佐藤がシンビンで一時退場。ドコモは数的優位活かしてボールを動かし攻めるも、神戸の激しく分厚いDFに阻まれ、ミスを重ねてチャンスに得点できなかった。

32分、徐々に圧力を増す神戸のスクラムに対し、ドコモは耐えきれずに反則。10番SO森田がPGを決め、8―0とする。

前半も残り少なくなった33分には、中盤からボールを展開した神戸は、前節からセンターで起用されている12番インサイド(左)CTB山中がDF裏に絶妙なキックを蹴り、ワンバウンドでキャッチした右WTB 山下がそのまま走りきり追加点を入れた。10番SO森田のコンバージョンも決まって、15―0とドコモを突き放し前半を終える。

後半も開始早々から前半の勢いのまま、神戸FWがスクラムやブレイクダウンでドコモを圧倒。6分にはトライライン近くの神戸スクラムでドコモが故意にスクラムを崩す反則をし、反則の繰り返しで認定トライ。10分にはドコモのアタックをターンオーバーした神戸が、9佐藤→10森田→11中濱とつないで突き放す。コンバージョンも決まり29―0となり、「神戸圧勝、ドコモこれまで」と誰もが思ったが、ここからドコモの猛反撃が始まる。

14分、敵陣10mL中央付近のペナルティを素早く展開して、11番左WTB茂野がこの日ドコモの初得点を上げる。コンバージョンも決まり29―7。

その後もドコモは神戸の激しいプレッシャーを受けながら、19分には自陣から巧みなハンドリングスキルを活かしてボールをつなぎ、14番右WTB渡辺がトライ。4分後の23分には、22メートル付近のラインアウトモールを押し込み、パスを受けた14番渡辺が連続トライをする。この時点で神戸29―19ドコモとなり、試合は目が離せない状況となった。

次にドコモが得点すれば結果はますますわからなくなっていたのだが、先に点を入れたのは神戸であった。

26分、ドコモのオブストラクションで敵陣22メートルに入った神戸は、モールを形成した後すぐに9番SH佐藤が持ち出し、10番SO森田にパスする。森田はドコモのDFが上がってきたところで裏にショートパントを上げ、それを13番アウトサイド(右)CTBアンダーソンがキャッチしてそのままトライ、コンバージョンも決まり再び突き放した(36―19)。

ドコモも試合終了が近づく35分に、自陣から果敢にボールをつないでトライするも(36―26)、後半途中までの最大29点差を覆すことはできず4連敗した。神戸は開幕4連勝でプールBの首位。ドコモは本節でも勝ち星を上げることはできなかったが、FW戦をしのぎ、ボールを広く動かすラグビーは、強豪にも十分通用することが確認できた。

マンオブザマッチには、先制のトライをした後も、DFやブレイクダウンで再三にわたって激しいプレーをし続けたゲームキャプテンのアンドリース・ベッカー選手が選ばれた。

◎フォトギャラリー


 (山口県ラグビーフットボール協会 畑村 学)

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